9/7~9/9、イギリスのマンチェスターで、第12回目となる「IFIP TC9 12th Human Choice & Computers Conference」が開催された。
このカンファレンスのテーマは、人間とコンピューターの関係。このテーマを元に様々な学者や研究者が議論を行うイベントだ。
様々なセッションがあるが、ロボスタで注目したのは、今回のキーノートでもある「セックスロボット」に関するもの。
「“What’s love got to do with it? Robots, sexuality, and the arts of being human”」
オスロ大学メディア・コミュニケーション学科のチャールズ・エス教授によるセックスロボットの是非を問うセッションだ。
エス教授は、過去10年間のソーシャルロボットと人工知能の発展により、セックスロボットが出現することが確実となったとし、一方でセックスロボットに対して哲学的・倫理的な意見が対立するようになったと語る。
前回セックスロボットについての議論を紹介したが、エス教授は、肯定派(マーストリヒト大学の人工知能研究者、デヴィット・レヴィ博士など)と否定派(デ・モントフォート大学のキャスリーン・リチャードソン上級研究員など)の妥協点を見出す必要があると語った。
また、「将来的にセックスロボットは人類に良質なセックスをできる可能性があり、ケースによっては有益なこと」だが、利用において「人間としての高度な自意識・現実感を欠いてはならない」と指摘した。
賛成、反対という二極化した話ではなく、実際の問題として妥協できるラインを議論するのはとても現実的な方向性で良いと思った。また続報あればお伝えしていきます。
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