Alexaスキルアワード公式ハッカソン東京がデジタルハリウッドで6月30日、7月1日の2日間の日程で開催されました。
募集ページでの紹介はこちらです。
Amazonでは多くのユーザーにとってさらに魅力的なスキルが提供され、Alexaを通じテクノロジーと人がもっとつながりあう未来が来る事を期待し、Alexaスキルアワード2018を開催することとなりました。
※開催期間:6/13(水)~8/27(月)
今回のハッカソンはチームビルディングやアイデアソンから始まり、2日間でスキル開発完了を目指します。
2日目の最後には懇親会と参加者全員によるスキル体験会を通して、Alexaスキルの開発者同士の交流の場を設けたいと思います。
1日目にアイデアソンを行った後、ハッキングがスタート。2日目はプレゼンに向けてハッキングに熱が入ります。
会場にはテクニカルサポート企業の方も待機しています。
プレゼンタイム
まずは各チーム5分で発表を行います。その後、各チームの作品を実際に体験できるタッチアンドトライを行ってからハッカソン参加者による投票を行います。
今回のハッカソンは審査員は無くサポート企業の各賞と、参加者による1人1票の投票で決まる賞品のない(ただし、一番の名誉である)オーディエンス賞となります。
ストーリーメーカー for KIDS/チーム20’s
もしも自分が物語の主人公になれたら、好きなキャラの物語が作れたら、というところから生まれたのが「ストーリーメーカー for KIDS」です。
ポイントは、子どもたちのリクエストで起承転結が変化する点と、子どもたちの応援によってストーリーが進行する点です。
Alexaで家族日記作成
日記には多くのメリットがあるが、なかなか継続しないという難点がある。継続させるためには手軽さとインセンティブが必要であると考え、Alexaを使って日記をつけられるスキルにトライしました。
手軽に日記をつけるためにAlexaからの質問に答えると日記が完成するなどの工夫がされています。
現状では、Alexa実機だと反応が遅いなどいくつかの課題が存在することも判明しました。
お経を読むという本編とは関係のない隠しコマンドもあります。
おねえさんとおえかき/チームおねえさんと仲間たち
Alexaに話しかけると歌のお姉さんが登場します。お姉さんが絵描き歌を歌うので、歌を聞きながら絵を描いて正解かを競い合うというスキルです。正解はスマホのAlexaアプリから確認が出来ます。
正解するとうれしいですが、もし間違えた絵を描いてもそこからコミュニケーションが広がるので、誰でも楽しめるスキルだったりします。
このチームはSSMLを頑張ったり、話しかける時間帯によって会話内容が変化するという工夫も盛り込みました。
おねえさんとおえかき | ProtoPedia
緊急事態!助けて/チーム★歌舞伎揚げ
緊急事態が起こった時に、登録している家族や友人にSNS・LINEメッセージ・電話で助けを求めることが出来るスキル。
Alexaに連絡先の登録等を行い、「アレクサ、助けてアプリを開いて」と呼びかけるとSMS、LINEメッセージを登録先に一斉送信し、電話を登録先の上位からかけていきます。電話は繋がるまでかけ続けます。
ポイントは登録者に複数の連絡手段で連絡が行く点、電話は誰かが出るまで架電し続ける点です。老人向けを対象にしたものですが、若くても持病を持つ一人暮らしの方にもオススメです。
このチームはスキルアイコンもこのために作り込み、アイコンの中にAmazon Echo Dotがあるという芸の細かさをみせました。
1部屋にアレクサ複数台設置が常識に!?8台のエコーに、輪唱させてみた!/echo大人買いチーム
今回のハッカソンでの一番の話題作がこちら。
統一の環境で8台のEchoを使ってカエルの歌を輪唱させるというシンプルなコンセプトながら、ただならぬ何かをビンビンに感じる作品です。
半額セールの際に購入した10台のEcho Dotを持ち込んでの参戦です。
この説明だとネタと思われそうですが、発表では複数台運用を実際にしてみた際の多くの知見が披露され、皆で聞き入りました。
ネット番組 音だけストリーム(仮)/satoshi0212
今回唯一のボッチソンのこちらは、ネット番組の音声のみを再生するスキルにチャレンジしました。
朝、ベッドに寝ながらニュースを聞いたり、夜の帰宅後にソファでスマートフォンを見ながらスピーカーからスポーツ番組を聞いたりなどが行えるというもの。
Youtube, AbemaTV, AmazonPrimeの放送・動画に対応予定で、再生中に「Alexa キャプチャ」と言うとSlackに放送画面のキャプチャ画像を送信できる機能を開発中です。
今回、Alexaスキル開発が初めてだったということで、2日間のハッカソンで感じたことも共有してプレゼンをいただきました。
読書感想文侍/チーム子どもの味方
アイデアタイムでは好評のアイデアだったこちらは、Alexaからの質問に答えていくだけで読書感想文の骨組みが完成するというもの。読書感想文を書くのが苦手な子供向けのスキルです。
完成した読書感想文の骨組みは、Twilioを使いFaxで送られてくるという仕組みに会場一同グッときました。
読書感想文侍 | ProtoPedia
Study or die/Alexa学習チーム
Alexaを使って学習を行うスキルです。
Alexaから一問一答形式の質問をされ、それに答えていくというものです。間違うと連続正解数をお知らせすると共にAlexaが爆発します(実際は爆発音が鳴るというものです)。
英語の発音の違いも認識するという工夫を行いました。
発表は以上です。
続いて全参加者によるタッチアンドトライを30分行いました。実際に作品のAlexaスキルを体験する時間です。
各賞発表
Twilio賞
Twilio賞の受賞は2作品ありました。
「緊急事態!助けて/チーム★歌舞伎揚げ」
「読書感想文侍/チーム子どもの味方」
kintone賞
「Alexaで家族日記作成」
ハンズラボ賞
「おねえさんとおえかき/チームおねえさんと仲間たち」
オーディエンス賞
参加者全員が1人1票を自分以外の作品に投票し、最も表を集めた作品に贈られる賞です。受賞チームへの賞品はなく、名誉だけを受け取ることができるというものです。
リアルタイムで開票したので、会場は非常に盛り上がりました。
「おねえさんとおえかき/チームおねえさんと仲間たち」
各賞の発表は以上です。
懇親会
この後、懇親会を行い2日間の闘いをみなで振り返りました。
お酒もはいってほろ酔い気分で「そちらのSSMLのチューニング上手でしたね」「そちらのSSMLこそ人間がしゃべってるんじゃないかと思っちゃいました」というような会話があったとか無かったとか。
参加したみなさま、スタッフのみなさまお疲れ様でした。
Amazon公式Alexaハッカソンは今後も以下の日程で開催されます。興味のある方は以下の記事をご覧下さい。