立命館大学が大阪いばらきキャンパス(OIC)に新棟を建設し、映像学部と情報理工学部を移転することを発表した。新棟は地上9階、約47,100平米で同キャンパス内のA棟に次ぐ、最大規模の大きさとなる。
映像学部・情報理工学部がともに新棟で、デジタル研究と教育を推進、デジタル技術とメディア表現を共有しながら最大限に活用していくことが最適な環境と考えた。また、タブーなき挑戦を通じてスタートアップを生み出す環境も育成する。

発表にあたり、報道関係者向け説明会を開催した。
デジタル&クリエイティブの融合を推進
映像学部・情報理工学部が加わることでキャンパスの新体制は、学生数7300人規模から10500人規模へと拡大する。
これは前述のように、映像学部・情報理工学部が共通の敷地内に統合することで、デジタル技術とメディア表現を最大限に活用していくことが最適な環境と考えた施策。
仲谷学長は「Zoomやメタバース生成 AIの登場など、私たちを取り巻く様々なデジタル技術の、急速かつ高度な進展によって、コミュニケーションのあり方が多様化 高度化し、つながりのチャンネルが爆発的といってよいほどに増えた。学びの本質とは何か、新しい学びとは何か、コミュニティとは何か、大学は社会にどのように貢献できるのかなど、様々な問いが生まれ、大学として考えてきた。複雑化する社会の中で大学ができること、その1つの答え、挑戦が今回の一連の取り組みだと考えている」と語った。
更に「学生たちや教職員たちが、そして立命館と関わりを持つ様々な人たちが、のびのびとそれぞれの興味感心、知的好奇心に基づいた活動に打ち込み、成長し発展していく「挑戦」の場として、浸透から広がるトライフィールドの準備ができた。誰もが「挑戦」できる場の提供、これこそが大学が行うべきことだと考えている」と続けた。
リアルとバーチャルの融合に関しては、メタバース空間を授業でも用いていくという。また、解りやすいところでは教室で実参加する授業とオンライン授業が混在する中、キャンパス内でオンライン授業にも参加したり、オンラインのグループディスカッションに参加できるスペースを構築していく。

情報工学部研究科は新たに4つのユニット展開
情報工学部研究科はOIS移転に伴って、新たにカリキュラムの改革を行う。未来を作る新しい4つのユニットとして、データサイエンスユニット、AI、DX、IoTの4つの各ユニットを立ち上げる。また、グローバル ICT人材の規制にもこれまで以上に注力し、全ての授業を英語で行うISSEのコースにも注力する。そして、リアルとバーチャルを横断する新しい事業として、学習支援をメタバース空間上でも展開していく。
また、新棟にはガラス張りのショールーム「SP LAB(スプラボ)」をアンテナショップとして研究成果や研究途中の実証を外部から来館する人がハンズオンで試せる場所を設ける。
映像学部は1.5倍に増員
映像学部はOIS移転に伴って、定員が1.5倍に増加する(160人→240人)。5つのゾーン、映画芸術、ゲームエンターテイメント、クリエイティブテクノロジー、映像マネジメント、社会映像のゾーンに大幅に拡充する。
学部にかかわらず、研究を可視化してお互いの情報を共有する「デモストリート」も設ける。
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