アスラテック株式会社は、ugo株式会社が開発した「AIロボット向け模倣学習キット」において、同社のロボット操作システム「V-Sido Bilateral」が採用されたと発表した。
直感的操縦を実現
ugo株式会社の「AIロボット向け模倣学習キット」は、デュアルアーム型のヒューマノイドロボット「ugo Pro R&Dモデル」、専用バイラテラルコントローラ、「LeRobot※」対応ソフトウェア「ugo RobotConfig Library」で構成された開発者向けパッケージとなっている。
※アメリカのHugging Face社が開発したオープンソースのロボティクス向け模倣学習フレームワーク
このキットに含まれる専用バイラテラルコントローラの操作システムとして、アスラテックの「V-Sido Bilateral」が採用された。アスラテックは専用バイラテラルコントローラの開発段階からugo株式会社に協力しており、「V-Sido Bilateral」と組み合わせることで、人が自分の手で直接作業しているような操縦インターフェイスを実現している。


V-Sido Bilateralの特徴と機能
「V-Sido Bilateral」は、コントローラーの動きをマニピュレーター(ロボット)に同期させるとともに、コントローラーに力覚をフィードバックすることで双方向の姿勢同期を行うロボット操作システムである。
操縦者はロボットにかかる外からの衝撃や物体を把持することで、より直感的にロボットを動かすことができるほか、自然にロボットへかかる負担が小さくなる動作を作ることが可能となる。同システムは、アスラテック独自のロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」をベースに、バイラテラルの機能に特化したソフトウェアとして開発されている。
なお、「AIロボット向け模倣学習キット」は、ugo株式会社から2026年に発売予定である。