丸文 AIロボット「Kebbi Air」でオフィス受付業務の実証実験を開始

丸文 AIロボット「Kebbi Air」でオフィス受付業務の実証実験を開始

エレクトロニクス商社の丸文株式会社は、取り扱い製品であるNUWAロボティクス社製のAIコミュニケーションロボット「Kebbi Air」のオフィスやショールームにおける受付ロボットとしての活用拡大を目指し、自社本社オフィスで実証実験を開始したと発表した。

介護現場の知見をオフィス業務へ

「Kebbi Air」は、生成AIを活用した高い会話能力と愛らしい動作、そして高いカスタマイズ性を特長とするコミュニケーションロボットである。これまで主に介護現場における受付業務やコミュニケーション、見守り用途などで導入および実証実験を重ねてきた。

丸文は、介護現場で培った「Kebbi Air」のノウハウを活かし、その活用領域をオフィスやショールーム、その他商業施設など、より多様な分野に広げることを目指している。今回の実証実験では、自社本社オフィスを実証環境として活用し、企業における受付業務の実用性を検証する。この活動を通じて、本格的なサービス展開に向けた知見を蓄積し、プロダクト開発を促進する方針だ。

QRコードで自動受付、業務効率化とDXを推進

実証実験では、来訪者が事前に受け取った受付用QRコードを「Kebbi Air」にかざすだけで、担当者を自動で呼び出す機能を検証する。この機能は2025年11月11日(火)時点で一部の部署のみを対象としている。受付後には会社紹介動画の再生や最新のAIとの会話を提供し、来訪者の待ち時間のおもてなしにも活用する。

この実証実験で期待される効果は主に3点ある。

  1. 受付業務を「Kebbi Air」が担うことによる「業務効率の向上」:受付担当者の負担を軽減し、人による温かい対応が必要な業務やその他の中核業務へのシフトを可能にする。

  2. 愛らしい対話やスマートな対応による「企業イメージの刷新」:来訪者に快適で記憶に残る体験を提供し、企業の先進性を印象づける。

  3. 「人手不足の解消とDX推進」:時間帯を問わず安定した来訪者対応を実現し、受付業務のDXを推進することで、受付の無人化・省人化をサポートする。

多様な業界への展開を目指す取り組み

丸文は、今回の実証実験を通じて得られる運用ノウハウや、来訪者・従業員からのフィードバックを収集・分析し、「Kebbi Air」のオフィス向けソリューションの機能改善およびサービス開発に直結させる計画だ。

同社は、オフィス環境での活用事例を創出することで「Kebbi Air」の対応領域を拡大し、将来的には人手不足や受付の無人化を目指す企業の課題を解決する次世代の受付ロボットとして、多様な業界への導入を推進していく。

なお、丸文は2024年3月に台湾のNUWA Robotics Corp.と資本提携を行い、NUWA ロボティクスJAPAN 株式会社と販売代理店契約を締結。「Kebbi Air」は介護・医療市場のほか、商業施設での案内、プログラミング教育など、様々なシーンに対応できる高い拡張性を有している。

《ロボスタ編集部》

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