Pudu Roboticsは2025年12月3日(水)、東京ビッグサイトで開催中の世界最大規模のロボット専門展「2025国際ロボット展(iREX 2025)」に初出展し、次世代の産業用自律型四足歩行ロボット「PUDU D5シリーズ」を発表。
さらに、同社にとって国際展示会で初となる全製品ラインアップの展示も実施し、サービス配送ロボット、業務用清掃ロボット、産業用配送ロボット、エンボディドインテリジェントロボットを一堂に披露した。
あらゆる環境に対応する四足歩行ロボット
PUDU D5シリーズは、高性能コンピューティングと全地形対応能力を備える産業グレードの自律型四足歩行ロボットである。脚式モデルと車輪式モデルで構成され、複雑かつ過酷な環境下でも自律的に稼働するよう設計されている。
あらゆる天候に対応し、屋内倉庫から屋外不整地まで、危険区域での巡回点検や産業配送、オフロード探索、研究用途など多様なシーンで活用可能だ。

自動車グレードのコンピューティングシステムを搭載し、NVIDIA OrinプラットフォームとRK3588によるデュアルプロセッサアーキテクチャにより、最大275 TOPSの演算性能を発揮する。リアルタイムSLAM、3D再構築、障害物回避、物体認識、経路最適化などのマルチタスクを低遅延で処理する。
最大100万平方メートルのエリアにおいてSLAMを用いたマッピングおよびナビゲーションを実現し、1回の充電で14 kmの走行が可能である。4基の120°魚眼カメラによる360°の認識能力に加え、前後に配置された2基の192ラインLiDARセンサーにより、高密度な3D点群データを生成することができる。
耐久性面では、高強度アルミ構造とクローズドループトルク制御により、最大30 kgの荷重を運搬しながら2時間以上の連続稼働が可能だ。IP67の防塵・防水性能を備え、-10°Cでのコールドスタートに対応し、-20°C~55°Cの温度範囲で安定稼働する広温度帯設計を採用している。
多様な業界に対応するロボットエコシステム
会場では、専門型ロボット、セミヒューマノイドロボット、ヒューマノイドロボットを含む同社のロボットエコシステムを披露した。ホスピタリティ、小売り、エンターテインメント、医療、物流、教育など多様な業界に対応する製品を展示している。
展示されたロボットには、ネコ型配膳ロボットとして国内の飲食店で広く親しまれている「BellaBot」の最新モデル「BellaBot Pro」、標準モード、リフティングモード、棚モード、牽引モードを備えた産業用配送ロボット「PUDU T300シリーズ」が含まれる。AI搭載の自律型清掃ロボット「PUDU CC1 Pro」と「PUDU MT1 Max」も展示された。
当サイトでは、下記の記事でもPUDU D5シリーズについて紹介している。


