ヒューマノイドロボット市場調査2025・AGIBOTとUnitreeが首位争い、Teslaも参入

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カウンターポイントリサーチ株式会社は、2025年のヒューマノイドロボットのグローバル市場における導入台数が1万6000台に達したという調査結果を発表した。

調査期間:2025年1月1日(水)から2025年12月31日(水)

商業化が大きく進展した2025年、主にデータ収集・研究、倉庫・物流、製造、自動車などの分野で採用が拡大したことが導入台数増加の牽引要因となった。

上位5社が市場の73%を獲得

2025年の導入台数ベースにおいて、上位5社のOEMが市場シェアの73%を獲得した。

首位はAGIBOTで31%のシェアを記録。同社は2023年2月に設立された上海拠点のスタートアップで、2025年にAGIBOT X2およびG2ロボットの量産を開始している。

多様な製品ラインアップ、高品質なヒューマノイド操作データセット、独自のオープンソース戦略を活用することで、AGIBOTのロボットはホスピタリティ、エンターテインメント、製造、物流の各産業で商業導入を実現。これまでに上海工場から5000台超のヒューマノイドロボットを出荷した。

第2位はUnitreeで27%のシェアを獲得。同社は世界有数の四足歩行ロボットメーカーであり、ダイナミックな動作およびバランス制御に関する深い専門性を有している。「CES 2026」では、Unitree G1ロボットがボクシングのデモンストレーションを披露し、再び大きな注目を集めた。

自社開発の駆動モーター、減速機、LiDAR、カスタマイズされたMCUを備えることで、Unitreeは比較的低コストで高い移動性能を持つヒューマノイドロボットを生産する能力を有している。

中国企業が上位を占める構図

UBTECHは深圳に拠点を置き香港に上場しているヒューマノイドロボット企業で、シェアは5%をわずかに上回り、市場第3位となった。

同社のWalkerシリーズは産業用途のニーズに対応することに重点を置いており、複数の自動車メーカーの工場フロアで確認されている。

BrainNet 2.0とCo-Agent技術を組み合わせることで、UBTECHのロボットは互いにスキルを学習し合い、協調して動作するものとなっている。

深圳拠点のもう1つの注目ヒューマノイドロボット企業であるLejuは、2025年に5%のシェアを獲得した。

Huawei Cloudとの戦略的協業を通じて、LejuのKUAVOシリーズはクラウドベースのトレーニングとスキルのアップグレードに対応し、より高い汎化能力を実現している。

Teslaは2025年にトップ5に入り、Optimus Gen 2およびGen 2.5の生産拡大を背景に、約5%のシェアを獲得した。Optimusはヒューマノイドのサプライチェーン進展を牽引する重要な存在となっている。

2026年にGen 3の量産を開始する計画により、世界的なEVメーカーでありAIテック企業でもある同社は、自動車産業におけるヒューマノイドロボットの大規模展開を推進する中核となることが予想される。

RaaSモデルと低価格化が導入を促進

「CES 2026」では、多用途のヒューマノイドロボットが疑いようのない最大の注目分野として浮上し、その熱狂は業界プレイヤーの士気も押し上げている。

今後2年間で、より多くのヒューマノイド企業が量産版ロボットの商業化を進める見通しであり、その性能が業界全体の発展スピードを大きく左右すると見られる。

より注目すべき新たなトレンドとしては、次の3点が挙げられる。

  1. 中国企業の一部は、NOETIXのBumi(価格は1600ドル未満)など、手頃な価格のソリューションを投入している。
    こうした製品の設計は、産業・サービス分野全般における定型・半定型タスクを完遂する能力よりも、知的かつ情緒的なインタラクションと優れた移動性能に重点を置いている。
    家庭内での利用には大きな潜在需要があるため、ヒューマノイド企業はこの機会を逃さないと予想される。

  2. ロボットをサービスとしてレンタルするRaaS(Robots as a Service)は、特にライブパフォーマンスや自動化小売などを含むサービス分野で、ヒューマノイドロボットの導入を促進する主要なビジネスモデルとして台頭している。
    中国ではUnitreeとAGIBOTがRaaSモデル推進の主要な担い手となっており、カウンターポイントリサーチは、レンタルされたロボットの管理・保守を担い、保有コストの低減に寄与する専用プラットフォームが整備されていくと予測している。

  3. 主要ヒューマノイド企業は生産能力の拡大に強い意欲を示しており、2026年以降、製造コストの低下につながる可能性が高いと考えられる。
    TeslaとFigure AIはいずれも、ロボットを組み込んだ生産ライン構築に向けて積極的な計画を持っており、この動きは、将来の産業生産がヒューマノイドロボットの活用に適合する形へと最適化されていく、という重要なトレンドを示している。

2027年には累計10万台超えの見込み

カウンターポイントリサーチのHumanoid Robot Researchによると、ヒューマノイドロボットの累計導入台数は2027年までに10万台を超え、用途別では、2027年の年間導入台数のうち物流・製造・自動車が72%を占める見込みとなっている。

なお今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査手法で実施したものである。

《ロボスタ編集部》

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