株式会社FUJIのSMT製造における自動化ソリューション製品が、「2026 NPI Awards」の2部門を受賞した。
受賞したのは、Equipment - Component Storage部門の「スマートストレージ」と、Equipment - Automation Tools部門の「ノズルサプライユニット」の2製品。2026年3月に米国・アナハイムで開催された北米最大級のエレクトロニクス製造関連展示会『IPC APEX EXPO 2026』において表彰された。
NPI Awardsとは
NPI Awards(New Product Introduction Awards)は、電子機器組立業界の専門誌「CIRCUITS ASSEMBLY」と、非営利団体「Printed Circuit Engineering Association(PCEA)」が主催する賞である。過去12カ月間に発表された電子機器組立分野の優れた新製品を対象とし、業界エンジニアで構成される独立した審査委員会が革新性・パフォーマンス・使いやすさなどの観点から総合的に評価・選定するものだ。
2製品の特徴と自動化への貢献
スマートストレージは、外段取りエリアにおいて電子部品を装置へ供給するフィーダーの保管・仕分け・供給を自動化するユニットだ。生産スケジュールに基づき必要なフィーダーを保管スペースから自動で収集し、AMR(自律搬送ロボット)によって生産ラインへ搬送する。
生産ラインから返却されたフィーダーは、その後の使用予定の有無に応じて自動で仕分けされる仕組みだ。これにより、従来オペレーターが担っていたフィーダーの探索や載せ替え作業を削減し、外段取り作業の効率化と作業負荷の軽減を実現する。AMRとの連携によってSMTフロア全体の自動化を推進し、無人化に向けたスマートファクトリーの実現にも貢献。

ノズルサプライユニットは、FUJIの電子部品実装ロボットの自動化モデル「NXTR Aモデル」において、電子部品を吸装着するノズルの段取り替えを自動化するユニットである。
従来はオペレーターが装置を停止してノズルを交換する必要があったが、同ユニットの導入により装置内へのノズルの供給・回収を自動で行うことが可能になる。スマートストレージと組み合わせて運用することもでき、外段取りから生産工程までの一連の作業自動化に対応。生産計画やメンテナンス条件に応じたノズルの自動交換により、生産を止めることなく品質を維持しながら運転を継続できる。オペレーターの負担軽減とライン停止時間の削減を実現し、SMT生産ラインの稼働率向上と省人化に貢献する。

JISSO PROTEC 2026への出展も決定
FUJIは今後、SMT業界における完全自動化工場の実現を目指すフロントランナーとして、スマートファクトリーソリューションのさらなる高度化を推進するとしている。「NXTR」をはじめとする最新製品・技術の展開を通じ、生産ラインのみならず準備工程を含めたSMTフロア全体の自動化を加速させていく方針だ。
また、受賞製品2点は2026年6月10日(水)~6月12日(金)10:00~17:00に東京ビッグサイトで開催される電子部品実装技術の総合展示会『第27回 JISSO PROTEC 2026』の自社ブース(東1ホール 1A-46)にて展示される予定となっている。


