建ロボテック株式会社は、令和8年度「知財功労賞」において「特許庁長官表彰」(知財活用ベンチャー)を受賞したと発表した。平成27年以降、香川県内の企業による同賞の受賞は初めてとなる。
知財功労賞とは
知財功労賞は、経済産業省 特許庁が毎年実施する表彰制度だ。知的財産権制度の発展および普及・啓発に貢献した個人への「知的財産権制度関係功労者表彰」と、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献した企業等への「知的財産権制度活用優良企業等表彰」の2種類があり、両表彰を合わせて「知財功労賞」と総称している。経済産業大臣表彰および特許庁長官表彰が授与される。
トモロボの技術力とブランド戦略が評価
建ロボテックは2013年の創業以来、「世界一ひとにやさしい現場を創る」をミッションに掲げ、建設現場の生産性向上と作業者の負担軽減を目的とした協働型ロボットの提供や省力化ソリューションの開発を手がけてきた。
今回の受賞理由として、職人の高齢化や人手不足が深刻な建設業界において、鉄筋工事における鉄筋結束作業を自動化したロボット「トモロボ」の開発・普及が挙げられる。磁気センサーで鉄筋交点を察知する独自の仕組みを特徴とし、関連技術を権利化している点が評価された。
また、現場のニーズに基づき、ロボットの色やデザイン、運用プロセスや管理手法の細部に至るまで操作性と安全性に配慮した設計を積み重ね、現場からの支持を獲得してきた。特許権の取得により自社技術への客観的評価を得ることで、投資家や顧客からの信頼向上、ビジネスチャンスの獲得、交渉時の優位性確保にも繋げている。
さらに、「トモロボ」「ドマコロ」「働楽(はたらく)」といった商品名称は、建設現場で意図しない略称で呼ばれないよう短い音節に工夫されており、商標の活用を含むブランド戦略を積極的に推進している点も高く評価された。
同社の代表取締役社長兼CEO 眞部達也氏は受賞にあたり、「2013年の創業以来掲げる『世界一ひとにやさしい現場を創る』とのミッションの下、建設現場の省力化・省人化を実現するロボットソリューションの開発と普及に努めてまいりました。本受賞を励みとして、『建設現場を楽で楽しくする』価値創造とイノベーションをさらに推進し、社会課題の解決に尽力してまいります」とコメントしている。
建ロボテックは香川県木田郡三木町に本社を置き、2013年7月3日設立。建設現場に特化した省力・省人化ロボットソリューションの開発・提供のほか、スマート施工コンサルティングや労働環境改善資材の開発・販売なども手がけている。