Tokyo Artisan Intelligence(以下、TAI)とアスカ株式会社は、フィジカルAIの実装に向けた戦略的パートナーシップを締結した。深刻化する日本の人手不足を背景に、これまで自動化が困難とされてきた非定型作業の完全自動化を目指す取り組みだ。
AIの「判断」とロボットの「実行」を統合
従来のAIは高度な判断が可能な一方、物理的な実行が伴わないという課題があった。また従来のロボットは精密な定型動作を得意とするが、状況に応じた臨機応変な判断が困難だった。
今回の提携では、TAIが持つAI技術(脳)と、アスカが40年近くにわたって培ってきた精密な駆動・ロボット技術(体)を統合。複雑な環境下における自律的な稼働の実現を目指す姿勢だ。
連携の実効性を高めるため、TAIのエンジニアはアスカの子会社である株式会社MIRAI-LABにて産業用ロボットの技術講習を修了。ハードウェアの特性や物理的制約を深く理解した上でAI開発を進める体制を整えた。

VR模倣学習と自律動作のデモを実施
今後の実装を見据え、TAIのエンジニアがアスカ本社(愛知県刈谷市)を訪問し、DOBOT社製ヒューマノイドロボット「UNI-ROBO DOBOT Atom-MAX」を用いた実証デモを実施した。

デモでは2つの技術を検証した。1つ目はVR技術を用いた模倣学習で、操作者がVRゴーグルを装着してロボットの視点を共有しながら遠隔操作を行い、熟練工の動きを直接ロボットに学習させる手法だ。複雑なプログラミングを介さずに技能継承が可能となる。

2つ目は学習データに基づく自律動作で、色による判別機能を実演。赤と白の対象物を正確に識別し、赤は左側、白は右側のボックスへ仕分ける一連の動作を自律的に実行した。

製造・物流など人手不足分野でPoCを開始
現在、TAIとアスカは製造・建設・物流など人手不足が深刻な特定顧客との実地環境における実証実験(PoC)を既に開始している。
中長期的には日本の現場に適した汎用的な自動化ソリューションを展開し、持続可能な社会インフラの構築を目指す方針だ。
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