農業用ロボットのAI制御ハードウェア共通規格へ アグリノード・西和彦氏・ABCが三者MOU締結

農業用ロボットのAI制御ハードウェア共通規格へ アグリノード・西和彦氏・ABCが三者MOU締結

アグリノード株式会社は、ASCII創業者でMSXの生みの親として知られる西和彦氏、およびABC株式会社との三者間で基本合意書を締結した。

三者は今後、農業用ロボットに用いるAI制御ハードウェアの共通規格の共同開発・普及を目指す。

規格乱立が農業ロボット普及の壁に

農業用ロボットは収穫・搬送・圃場内作業など分野ごとに開発が進む一方、制御基板や通信・センサ接続、安全制御、電源などのハードウェアがメーカーごとに個別仕様となっている。これが開発コストの増大、導入の難しさ、保守性の低さを招き、スマート農業普及の障壁となっていた。

三者の役割分担と共同開発の範囲

本連携では、アグリノードが農業現場との接点・実証フィールドの調整・社会実装を担い、ABC株式会社がAI・ロボット制御ソフトウェアやAGV制御、システム統合・全体推進を担う。西和彦氏は制御ハードウェア・制御基板、組込みシステム、通信、センサ/アクチュエータ接続、安全制御など標準化の知見を提供する。

共同開発の対象は、制御ハードウェア・通信モジュール・センサ接続機構・安全制御機構・電源系統に加え、ファームウェア・API・制御ソフトウェア・検証ツールなどのソフトウェア開発環境、基本仕様・リファレンス設計・実装ガイドライン、農業現場での実証・評価・安全性検証、展示会出展や標準化活動を通じた普及活動まで広範に及ぶ。

スマート農業の産業基盤形成へ

三社は今後、技術検討会や事業推進会議を設置し、共通仕様・リファレンス設計・実装ガイドラインおよび実証環境の整備を進める。公的・民間の各種支援制度の活用も視野に入れ、規格の社会実装と普及を加速する方針だ。

アグリノードの取締役社長・大喜章徳氏は「農業現場では、優れたロボットが生まれてもAIをベースとした"つなぎ方"がそろっていないことが今後農業へのAI普及の大きな壁になってきます。かつてパソコンの共通規格を切り拓いた西和彦氏、そしてAIを用いたソフトウェアやインフラ開発実績の豊富なABC株式会社とともに、農業用ロボットの共通基盤を整え、誰もが使えるスマート農業の実現に挑みます」とコメントしている。

《ロボスタ編集部》

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