株式会社ABEJAは2026年7月29日、AIマネジメントシステム(AIMS)における国際規格「ISO/IEC 42001」の認証を取得したと発表した。認証決定日は2026年7月22日で、審査機関はSGSジャパン株式会社である。
世界初のAIガバナンス国際規格
ISO/IEC 42001は、組織がAI技術を適切かつ安全に開発・提供・利用するためのガバナンス体制を評価する、世界初のAIマネジメントシステムの国際規格だ。2023年に発行され、国内では2026年に公的な認定・審査体制が整備されたばかりの最新規格となる。
生成AIの急速な普及やAIの高度化・自律化に伴い、技術的な安全性の確保、意思決定プロセスにおける説明責任の明確化、サイバーセキュリティ対策など、AIに求められる制御要件は年々複雑になっている。AIを社会インフラとして定着させるためには、こうしたガバナンス体制の強化が不可欠とされる。
エージェンティックAIとフィジカルAIを統合するプラットフォーム
ABEJAは「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、「ABEJA Platform」を中核としたエンタープライズAI活用基盤を展開している企業だ。同社のプラットフォームは、AIをPoC(概念検証)にとどめず実運用として成立させることを目指しており、エージェンティックAIによる意思決定とフィジカルAIによる実行を統合することで、データ・意思決定・オペレーションを一体的に扱う実装基盤としている。
また「Human in the Loop」を前提としたアーキテクチャにより、初期段階からAIの実運用を可能にし、いわゆる「ゼロPoC」を実現するという。ミッションクリティカルな業務であっても、AIを業務プロセスに継続的に組み込みながら高度化できる点を強みとしている。
顧客企業のガバナンス要請に先回りして対応
ABEJAの顧客であるエンタープライズ企業においても、AIガバナンスの担保は重要な論点になりつつある。同社は議論が本格化する以前から、外部有識者がAIの倫理や法務的観点から課題を討議する委員会「Ethical Approach to AI」(EAA)の設立や、AIの開発・利用に関する指針となるAIポリシーの策定などに業界に先駆けて取り組んできたという。
今回の認証適用範囲は、AI活用の運用基盤「ABEJA Platform」の提供、小型マルチモーダルモデルの提供、店舗解析AIサービスの提供、業務効率化に伴うAIの利用の4領域に及ぶ(登録認証番号はJP26/00000220)。
ABEJAは今後もABEJA Platformを通じてミッションクリティカル業務におけるAI活用支援を続け、国際基準を満たすガバナンス体制のもとで産業構造の変革を推進していく方針だ。エージェンティックAIとフィジカルAIの統合を掲げる企業が、実運用に耐えるAI基盤としての客観的な信頼性を示した形と言える。
ロボスタオンラインセミナー情報
ロボットの世界大会「ロボカップ」にもヒューマノイド・フィジカルAIの波
ヒューマノイドとフィジカルAIで変革期を迎える「ロボカップ」の現状を解説するセミナー「ロボカップはヒューマノイド・フィジカルAI時代へ 世界大会2026が示すロボット競技の変革と新潮流」を開催します。

ロボット競技の世界大会「ロボカップ」は1997年に日本からスタート。サッカーは認識、判断、移動、協調行動などAIとロボティクスの要素技術を総合的に必要とするため、研究開発を加速させる共通課題として選ばれました。その後、レスキュー、ホーム/サービス、産業応用(インダストリー)、ジュニアなどへ分野を拡大しています。
セミナーでは、ロボカップ日本委員会理事長の岡田教授をお迎えし、ロボカップの歴史と現在地、ヒューマノイド化が進む背景、各リーグの最新動向、そして日本が直面する課題について解説いただきます。さらに、韓国で2026年7月に開催される「RoboCup 2026世界大会」の現地レポートとして、写真や動画を交えながら、世界大会の最前線で何が起きているのかをご紹介いただきます。
先着で無料ご招待します。詳しくはこちら。
「AIロボティクス立国」実現へ ロボット議連が示すフィジカルAI時代の国家戦略
ロボット議員連盟会長であり、自民党経済産業部会のロボティクス戦略プロジェクトチーム座長も務める山際大志郎衆議院議員をお招きして、オンライン対談「AIロボティクス立国」実現へ ロボット議連が示すフィジカルAI時代の国家戦略 を開催します。

2026年、日本政府はAIロボティクスを新たな成長分野として位置付け、「AIロボティクス戦略」を策定しました。この戦略の策定を政治の側から後押ししたのがロボット議員連盟であり、2026年6月には新たな提言をまとめ、官房長官へ手交しています。
ロボット議員連盟が提言に込めた狙い、政府が「AIロボティクス戦略」を策定した背景、米国・中国との競争をどう捉えているのか、日本の強みはどこにあるのかについて詳しく聞きます。
また、産業界、スタートアップ、研究機関は今後どのような役割を担うべきなのか。ロボット産業に携わる人が知っておきたい、日本のAIロボティクス戦略の全体像と、社会実装に向けた具体策に迫ります。
先着で無料ご招待します。詳しくはこちら。
急成長する中国ヒューマノイド市場をデータと政策、日中連携事例から読み解く
ロボスタではオンラインセミナー「日本企業は中国ヒューマノイド産業とどう向き合うべきか 急成長する中国市場をデータと政策、日中連携事例から読み解く」を開催します。

匠新(ジャンシン)は、「日中イノベーションのエコシステム」をつくることを掲げ、日本企業と中国企業、政府機関、大学、投資家、メディアをつなぎ、日中間の事業連携を支援してきた企業。中国ヒューマノイド市場の最新動向とデータ分析、中国イノベーションの現場、日本企業との連携事例、日本企業は中国ヒューマノイド産業とどう向き合うべきか、などについて解説していただきます。
世界をリードする中国ヒューマノイド産業の現在地と、日本企業にとっての連携・参入の可能性を、データと具体的な事例から読み解く貴重な機会です。
先着で無料ご招待します。詳しくはこちら。