株式会社東芝は、本田技研工業株式会社(Honda)の鈴鹿物流センターに、Goods to Person(GTP)システムを採用した「MIX GTPシステム」を納入し、稼働を開始したと発表した。
自動車部品物流の効率化と作業負荷軽減を目的とした次世代物流システムとなる。
自律走行ロボットが部品を自動搬送
MIX GTPシステムは、無人搬送車(AGV)が保管棚から必要な部品を自動搬送し、作業者のもとへ供給する物流自動化システム。「多品種・少量・小ロット」が求められる自動車補給部品の出庫作業において、1人あたり平均200ライン/時の出庫能力を実運用で実現した。
作業者の歩行や部品探索に伴う負荷を大幅に削減するとともに、作業品質の安定化にも貢献しているという。バッファラックを活用した効率的なコンテナ供給や、高層棚の活用による高密度保管も特長となる。
導入の背景
Hondaの鈴鹿物流センターは自動車のアフターパーツ(補給部品)物流を担う拠点であり、迅速な部品供給が求められる一方、労働人口の減少を背景に物流業務の効率化と作業負荷軽減が課題となっていた。
同センターは高効率で人にやさしい物流現場を目指し、先進的な自動化技術とデータ活用による物流オペレーション改革に取り組んでおり、今回の導入はその一環となる。
システムの特長
バッファラック付きステーションで高効率な作業を実現:コンテナを一時保管するバッファラックを備え、入庫時は作業順にコンテナを供給、出庫時は完了したコンテナを一時保管して滞留を防ぐ
作業性と安全性に配慮したワークステーション:常に一定の位置で作業できるよう手元にコンテナを供給し、作業者の体格に応じて供給高さを調整できる機能を搭載
高密度保管によるスペースの有効活用:高さ3.5メートルまで対応する保管棚により、多品種の部品を高密度に保管
小型AGVを用いた作業性と空間活用性の実現:既設コンベヤと小型AGVを組み合わせ、出庫時の後工程への搬送も自動化。入庫時はAGVを使わず、空いた空間を別用途で活用可能
本システムは、Mushiny社の「MIX GTPシステム」をベースに、東芝がHondaと運用検討を重ねて構築したものだ。Hondaの現場課題や運用条件を踏まえたエンジニアリングを実施し、出庫形態に応じたロット管理や、作業者の使いやすさに配慮したワークステーション設計など、物流現場に適したシステム構築がされた。
今後の展望
東芝は、ロボティクス技術、物流システム構築力、倉庫運用ノウハウを組み合わせることで、物流現場におけるさらなる業務効率化と作業負荷軽減を支援していくとしている。
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