ヒューマノイド向け新アクチュエータ基盤を韓国HIGEN RNMが発表、100ミリ秒未満の局所応答と6種標準関節設計

ヒューマノイド向け新アクチュエータ基盤を韓国HIGEN RNMが発表、100ミリ秒未満の局所応答と6種標準関節設計

モーションコントロールとロボット駆動プラットフォームを手掛ける韓国のHIGEN RNMは、ヒューマノイドロボット向けに標準化された関節駆動アーキテクチャ「Human-Friendly Actuator Platform」を発表した。

AIの能力向上を安全かつ俊敏な物理的動作へと変換する、ヒューマノイド開発における主要課題への対応を目指すとしている。

6種の標準アクチュエータで60Nmから348Nmをカバー

同プラットフォームは、手首や首から膝、股関節まで対応する60Nmから348Nmまでの6種類の標準化アクチュエータ(駆動)設計で構成される。

各アクチュエータにはモーター、ギア機構、センシング、駆動電子回路が統合され、コンパクトかつ応答性に優れたスケーラブルな関節ソリューションを実現する。

分散アーキテクチャで局所応答を高速化

Physical AIやVision-Language-Actionモデルの進化により、ヒューマノイドロボットの知覚・推論・計画能力は向上している。

一方で摩擦、熱、機械的非線形性、関節の遅延といった実環境特有の要因が、シミュレーションと実機動作の差を生んでいる。

HIGEN RNMは各関節にセンシングと制御を直接組み込む分散アーキテクチャにより、予期しない外乱を検知し、中央コントローラを介さずに100ミリ秒未満で力とスティフネスを局所調整できるようにした。

同社のJae Hak Kim CEOは「AIはロボットの頭脳を著しく賢くしているが、その知能が物理世界と出会う地点は関節である」と述べている。

垂直統合設計と認証取得への取り組み

同社はAFPMモーター、3K複合遊星歯車機構、デュアルエンコーダ、内蔵駆動電子回路を組み合わせた再利用可能なアクチュエータアーキテクチャを構築した。

デュアルエンコーダと電流センシングにより、専用トルクセンサーなしで外力を推定できる。リファレンス設計条件下では、アクチュエータ体積を30%削減しつつトルク密度を30%向上させた。独自の3K複合遊星歯車機構は、規定条件下でバックドライブトルク1Nm未満を達成。

同社はセンシングおよび適応力制御技術に関する韓国特許を3件出願し、設計にISO 13849-1の機能安全要件を組み込んだほか、CEおよびUL認証の取得を進めている。

同プラットフォームは、2027年にラスベガスで開催される「CES 2027」で性能データの披露やデモンストレーションが行われる予定である。


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