Pudu RoboticsのセミヒューマノイドD7、IFAでイノベーション賞を獲得 産業・小売・接客に対応

Pudu RoboticsのセミヒューマノイドD7、IFAでイノベーション賞を獲得 産業・小売・接客に対応

Pudu Roboticsは現地時間2026年9月6日、セミヒューマノイド型サービスロボット「PUDU D7」が「IFA Innovation Awards」の「Best in IFA Next & Emerging Technologies」部門で受賞したことを発表した。

IFA Innovation Awardsは、世界の技術分野における優れたイノベーションを表彰する枠組みで、独立した国際審査員団が「技術と機能性」「イノベーション性・独自性」「ユーザーおよび市場への価値創出の可能性」などの基準でエントリーを評価する。

今回の選出は、モバイルナビゲーション・器用な操作(マニピュレーション)・インテリジェントセンシングを組み合わせ、産業・商業の現実環境で幅広いタスクをこなすPUDU D7の能力が評価されたものだ。IFAはドイツ・ベルリンで毎年開催される国際見本市で、IFA Nextはその中でも新興技術・スタートアップ領域にフォーカスした枠組みとなっている。

産業オペレーションから接客対応まで幅広く対応

PUDU D7は、産業施設・倉庫・小売店舗・ホスピタリティ施設など、人が活動する空間を移動しながら、移動性と器用な操作の両方を必要とするタスクをこなせるよう設計されたロボットである。

産業・倉庫向けの用途では、資材のハンドリング、棚からの商品ピッキング、在庫の補充、作業エリア間での物品搬送、カートの押し引きなどに対応する。最大20kg(44.1ポンド)のペイロード容量と、最大2m(6.6フィート)の作業高さを備え、さまざまな保管システムや資材に対応できる。

小売店舗向けの用途では、棚への商品補充や商品のハンドリング、店舗内の陳列整理を支援し、保管エリアと陳列棚の間での商品移動や商品ディスプレイの維持をサポートする。

ホテル・ホスピタリティ施設向けの用途では、来客の出迎えやコーヒーの準備・提供、来訪者とのインタラクションなど、フロント接客ロボットとしての役割を担う。セミヒューマノイドの形状とデュアルアーム(両腕)機能により、実務的なサービスタスクと自然な人とロボットの相互作用を組み合わせ、より親しみやすい接客体験を実現するとしている。

多様な環境に適応する設計

PUDU D7は、デュアルアーム式のマニピュレーションシステム、触覚センシング、360度の周辺認識システムを組み合わせている。前方・後方向けのLiDARなどのセンサーにより人や障害物を避けたナビゲーションを行い、触覚センシングにより物体をハンドリングする際の精密な制御を可能にしている。

また、バッテリーを自律的に交換するオートノマス・バッテリー交換機能も備えており、長時間稼働時のダウンタイムを削減可能に。これらの機能により、D7は単一の用途に限定されず、さまざまな環境で異なるタスクに対応できる。

IFA 2026で披露

2026年9月4日から8日まで開催のIFA 2026で、PUDU D7が披露されている。

Pudu Roboticsのブースでは、来場者がロボットの能力と人とロボットのインタラクションの可能性を体感できるライブデモンストレーションを実施。D7は、手を振る、ハートジェスチャーを作る、物を拾い上げるといったデモンストレーションを通じて来場者と直接やり取りし、人が活動する環境における動作・操作・インタラクションを組み合わせる能力を示している。

今回のIFA Innovation Awardsでの選出について、同社はサービス配送・業務用清掃・産業配送から、身体性を備えたインテリジェントロボティクス分野への展開の一歩と位置づけている。

PUDU D7は、特化型・セミヒューマノイド・ヒューマノイドロボットのポートフォリオを構築するというPudu Roboticsの戦略の一環であり、商業・産業など幅広い用途への対応を目指すロボットとして今後も注目されるだろう。

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