株式会社puerisomniaは、設備・インフラ施設の点検、警備、巡視を対象とした、四足歩行ロボット×ドローンの空陸連携プラットフォームサービスの提供を開始した。
このシステムは、GPSの電波が届かない地下施設、上下水道施設、陸橋・高速道路、発電施設・プラントといった現場のニーズを受けて開発された。2026年10月13日から幕張メッセで開催される「Japan Mobility Show Bizweek 2026」にデモ機を出展し、会場でも導入の相談を受け付けるとしている。
ドローン点検の課題を四足歩行ロボットで補う

ドローンによる点検や巡視には、バッテリー容量に起因する飛行時間の制限、電波が届かない場所での通信制限、狭所や障害物による飛行制限、ドローンポートの維持費といった障壁がある。同社は、これらがドローンが飛行体である限り避けられない物理的な課題だとみている。
そこで提案するのが、四足歩行ロボットをドローンの「母艦」として運用する手法だ。

点検現場の近くまで、ドローンを四足歩行ロボットの背中に装着したまま移動する。ドローンは移動に飛行時間を割かず、電力をすべて点検に使える。さらに四足歩行ロボットのバッテリーからドローンを充電することで、長時間の点検作業が可能になる設計だ。
ドローンの飛行が困難な地点を通過する際は、四足歩行ロボットとドッキングして非飛行で移動する。地下など電波が届かない場所では、四足歩行ロボットと人間を有線でつなぎ、ドローンとの通信を中継する構成を想定している。一つのハードウェアでは解決が難しかった課題を、組み合わせで解く点が事業の狙いという。


エンターテインメント領域の運用知見を点検・巡視へ
puerisomniaはこれまで、エンターテインメント領域でロボットの利活用事業を手がけてきた。一般来場者が往来する環境での運用や、専門知識がなくても扱える操作画面、遠隔操作システムに関する知見を持つ。
空陸連携システムで同社が開発しているのは、ドローンの発着台をはじめとする機構と、操作画面を含む遠隔操作システムである。機体には市販の四足歩行ロボットとドローンを採用しており、特定メーカーの機体に依存しない。ほかの四足歩行ロボットへの換装も計画している。
点検・巡視の現場では、操作を担当する人がロボットやドローンに精通しているとは限らない。同社は、専門知識を必要としない操作システムを、設備・インフラの点検・巡視領域へ展開していくとしている。
Japan Mobility Show Bizweek 2026でデモを体験可能
会場のブースでは、空陸連携システムのデモを体験できる。小型ドローンと四足歩行ロボットの映像をパソコン上の操作画面でリアルタイムに確認しながら、1台のコントローラーで遠隔操作できる。四足歩行ロボットの背部に搭載したドッキングステーションは、ドローンを有線でつなぐ独自の係留システムと連動しており、ドローンを安全に離着陸させられるという。

名称:Japan Mobility Show Bizweek 2026
会期:2026年10月13日(火)~16日(金)10:00~17:00
会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール2・3(入場無料、全来場者事前登録制)
出展エリア:ZONE4「人もモノもデータも、すべてがシームレスに。」
主催:一般社団法人日本自動車工業会/併催:CEATEC 2026
ロボスタオンラインセミナー情報
ロボスタでは、国産のヒューマノイドや四足歩行ロボットの開発・量産を目指すHighlandersの増岡宏哉CEOをお招きし、オンラインセミナー「国産ヒューマノイド『N』量産と知能化への挑戦 Highlandersが描くフィジカルAIと実世界データ戦略」を10月22日(木)に開催します。

Highlandersは、三菱自動車の工場で活用するヒューマノイドロボットの共同開発と、京都製作所京都工場におけるHighlanders製品の量産化について協議を進め、2027年の早い時期の生産開始を検討しています。
また、ロボットを製造、物流、インフラなどの現場で稼働させ、視覚、力覚、触覚、遠隔操作などの実世界データを蓄積。そのデータを独自のフィジカルAI基盤モデルの学習に活用し、進化したAIを再びロボットへ展開する「データフライホイール」の構築を掲げています。
セミナーでは、国産ヒューマノイドの社会実装と量産、日本発のフィジカルAI産業の可能性などについて深掘りしていきます。ぜひご参加ください。
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