【PAC & PIC】「ソフトバンクロボティクスからの最新情報」のお知らせ
審査の間、ソフトバンクロボティクス株式会社(以下、SBR)事業推進本部長 吉田健一氏から最新情報のお知らせがありました。
1回目のPACから10ヶ月が経過して、Pepperを巡る環境にいろいろな変化がありました。
ヒューマノイドと暮らす生活が徐々に浸透。
みずほ銀行やLOFTなど、法人企業さまでの活用事例も増えてきました。
(参考)みずほ銀行東京中央本店で働くPepperを見に行ってきた
https://robotstart.info/2015/08/06/mizuho-bank-pepper.html
(参考)渋谷ロフトに就任したビューティーアドバイザー「ペッパーさん」を見に行ってきた。
https://robotstart.info/2015/08/18/loft-pepper.html
Pepper for Bizが登場しました。
お仕事かんたん生成やインタラクション分析。
これにより、リアル世界をアナリティクス化して可視化することが可能となりました。
ロボットの未来は、ビジョンから実践へ。
■「Pepperパートナープログラム」がスタート
そこでデベロッパーのみなさまに。ビジネス向けPepperとして、12月1日から「Pepperパートナープログラム」を開始します。
「アプリ開発」「コンサルティング」「UXデザイン」3つのパートナー制度となります。
まず、12月から「アプリ開発」をスタートします。実技試験と筆記試験に合格した認定パートナー制度です。
現在、200社がエントリーし、60社が合格しています。
「パートナーサポート」では、3つの技術サポート(テクニカルサポート・トレーニング支援ツール・ロボアプリ安全性審査)と、3つの事業サポート(開発案件紹介・For Bizアプリストア・販促支援)を提供します。
まずは、3つの技術サポートの解説です。
「テクニカルサポート」では、For Bizアプリ開発の技術的な不明点を解消します。
有料のチケット制メールサポートで、サポート対象は、NAOqiOS・Choregraphe・お仕事かんたん生成・ロボアプリ配信管理・インタラクション分析です。
「トレーニング&支援ツール」は、無償でサンプルライブラリの提供、環境調査シートの提供、テクニカルカルチャーです。
「ロボアプリ安全性審査」は、SBRがアプリ安全性を審査します。審査済みアプリ起因で故障した際は、Biz基本プラン内で完全補償となります。審査料はSBR紹介案件は無料、一般案件は一回20万円です。
次に3つの事業サポートです。
「アプリ開発案件紹介」は、For Biz開発案件紹介によるビジネス創出を目的としています。SBRから各パートナー様に適した案件を紹介し、紹介の際にはアプリ審査費用を含む紹介料が発生します。12月からスタートします。
「For Bizアプリストア」は、SBRが選定したアプリを販売することのできるサービスです。販売手数料は30%です。年明けからスタートします。
「販促支援」では、展示会やセミナーなどでPRする場を提供予定となります。年明けからスタートします。
■Pepper for Bizのビジョン
Pepper for Bizのビジョンは以下の3つ
・自己学習する
・スマート
・ロボット従業員
自己学習のメカニズムです。
Pepperがお客様に商品紹介を行い、性別・年代・感情・応対履歴をPepperにフィードバックすることで、自動で継続的に改善がされる仕組みです。
■家庭向けPepperについて、デベロッパーの皆様への期待
今まで秋葉原だけだったアトリエを全国展開し「Pepperアトリエサテライト」を行います。
12月に8拠点(函館・会津・栃木・お台場・名古屋・岐阜・奈良・鹿児島)からスタートします。
12月からサイトで募集を開始します。特典は以下の4つ。
・公式ステッカー利用可
・公式グッズ配布
・運営トレーニング提供
・SBRウェブ等でのPR
認定基準は以下の4つ。
・指定トレーニング受講
・外部ワークショップ開催計画
・6名以上収容可能なスペース
・Pepper一般販売モデル1台以上配置
クリエーターとユーザーをつなぐ仕組みが必要と考えます。そこで「ロボアプリLab」をスタートします。
これは、開発者のアイデアにユーザが投票を行い、人気あるものを開発します。開発したアプリは標準搭載し、ライセンス料をお支払いします。1月にプレオープン、3月に本格スタートします。
■来場者特典
本日ご来場いただいた方への特典です。
12月1日オンライン販売を本格オープンするPepper for Bizを来場者限定で会場先行発売します。
一般発売版Pepperも、来場者限定で12月分の優先販売を行います。
どちらも限定グッズをプレゼント致します。
予約デスクの様子です。
子供もPepperに興味津々です。
■Pepperのお仕事アルバム
Pepperお仕事アルバムのパネルもありました。
2014年12月 ネスレ日本
2014年12月 ベイマックス声優デビュー
2015年4月 ニコニコ超会議2015
2015年6月 DARPA Robotics Challenge
2015年6月 一般モデル販売発表
2015年6月 介護施設「花織たま束」
2015年7月 みずほ銀行
2015年7月 「夏休み2015宿題・自由研究大作戦」
2015年7月 蔦谷家電
2015年7月 ソフトバンクワールド
2015年10月 ベネッセ
■法人のお客様ニーズをチェック
法人のお客様ニーズをチェックしてみましょう。
Pepper導入に関心がある業種は、小売・教育・介護医療が特にニーズが高いです。
ビジネス表の課題やニーズは、「受付業務」「接客・営業対応」「集客力不足」に対して、課題意識が高いです。
Pepperで使いたい機能は、接客業だと集客、製造業・IT・病院介護だと受付の人気が高いです。
業種別ロボアプリ活用例と期待されている効果です。「接客業」「製造業・一般」「病院・介護」「IT・広告」でぞれぞれ紹介されています。
■数字でみるPepper
ファン登録数は1年で10倍。毎月1分で1,000台完売し、Pepperオーナーは47全都道府県に広がりました。
■PICの選外特別パネル展示
「Twipper(仮称)/株式会社アイネス」
Pepperの画面に調べたいキーワードを入力すると、Twitterの最新ツイートを表示して、音声でもおしゃべりしてくれるというもの。
Pepperが何もしてない時間でも、おしゃべりをして情報を提供し続けます。そこから、新しいコミュニケーションが生まれてくるかも。
例えば、駅で電車の運行情報を提供したり、レストランで食に関する話題を提供したり、銀行の店頭で市況ニュースを提供するなどの使い方があります。
「Pepperオフィスセキュリティ/株式会社ジーアングル」
オフィスに置いているPepperを夜間セキュリティとして利用するアプリです。人の動きや物音を検知した時には、管理者に通知したり、映像撮影をしたり、警告・追尾を行います。
SBRからのお知らせは以上です。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。