遠隔操作できる見守りロボット「シナモン」のコンセプトムービーが切なくてココロに染みる
家族をつなぐ、ホームサービス・ロボット「シナモン」。北九州市を拠点とするドーナツ・ロボティクスがホームページで公開しているコンセプトムービーが実に切なくて心に染みる。
5分と少し長めだが、現在の多くの家族が抱えている課題とその解決方法が詰め込まれている。
例えば、働くお母さんと母親の帰りを家で一人待つ女の子。
お母さんは仕事で残業することになり、娘を気遣って家に電話をかけるが出ない。
お母さんは娘を心配して外出先からスマートフォンを使って家にいるロボット「シナモン」を遠隔操作する。ロボットが自走して娘をみつけると、ロボットを使った娘とのビデオ通話が始まる。
「なんで電話にでないの?」とロボット越しに少し怒った表情のお母さん。しかし、娘が応えたその理由に思わず涙ぐむ・・・その理由は・・
続くシーンでは場面変わって、ひとりで暮らす高齢の女性がひとり立ちした孫の写真を眺めている風景が写し出される。
「週一回以上、別居する高齢者と連絡を取る割合」というテロップに続き、アメリカは81.4%であるのに対して、日本は52.0%という数字が・・
日本の家族愛のレベルがちょっと切なく感じてしまう。
動画では久しぶりに訪れた孫が祖母にプレゼントを渡す。それが孫の代わりになるロボット「シナモン」だ。
シナモンは自走して祖母をみつけて足元までやってくる。
この切なくもロボットがもたらす未来の家族像はぜひコンセプトムービーを見て体感して欲しい。
子供、高齢者、ペットの見守りができるロボットとして「シナモン」はグラウドファンディングで資金を募っている。
資金調達の目標価格は50万円で目標は既に達成している。その他、詳しくは下記のクラウドファンディング「Makuake」で確認できる。
Makuake「ホームロボット シナモン」
https://www.makuake.com/project/cinnamon/
ドーナツ・ロボティクス「シナモン」
http://www.donutrobotics.com/
家族の見守りロボット市場に期待
高齢者や子供の見守りをテーマにしたロボットはユカイ工学の「BOCCO」(ボッコ)が知られています。ロボットとしてはシンプルな設計で、携帯電話等を持っていない子供と働く母親とのコミュニケーションツールとしての利用例がある。
また、先日発売になったばかりの白いタマゴ型のロボット「Tapia」(タピア)も高齢者の見守りや、離れて暮らす家族や施設とビデオ通話ができるコミュニケーション機器としての利用も想定されている。
課題と目的が比較的はっきりしているこの市場は、比較的ロボットの役割がイメージしやすい。今後も、様々なコミュニケーションロボットが登場する可能性が高い。
▽ロボットDB(BOCCO)
https://robotstart.info/robot-database/bocco
▽【神崎洋治のロボットの衝撃 vol.17】人工知能で高齢者をみまもる丸くて可愛い会話ロボット「Tapia」徹底研究!
https://robotstart.info/2016/04/26/kozaki_shogeki-no17.html