【速報】開発者向けモデル「Pepper for Dev」と 一般販売モデルの違いは?

先ほど速報でお伝えした通り、Android対応の開発者モデル「Pepper for Dev」の予約時期や価格が発表になりました。

ところでこの「Pepper for Dev」、Android対応のほかに、従来の「Pepper一般販売モデル」と比較するとその違いはどこにあるのでしょうか?

仮に一般の人がいち早くAndroid対応モデルを入手したいとき、「Pepper for Dev」を購入してしまってもよいのでしょうか?

「Pepper for Dev」は基本プランがやや廉価に設定されています。これは開発者向けに下記のように最小限の標準機能の構成となっているためです。したがって、アプリを開発する予定がない一般のユーザーが開発者向けモデルを購入するのはやはり適切ではありません(当然ですが)。
また、開発者の方もまた、今回の for Dev はどこが違うの? という疑問を持つかと思います。

そこで、ソフトバンクに両モデルの違いを確認したところ、下記の回答が得られました。


開発者モデル「Pepper for Dev」と Pepper一般販売モデルとの違い



■価格の違い

基本プランの料金が異なる
 開発者向けモデル 11,800円/月×36ヶ月
 一般販売モデル 14,800円/月×36ヶ月
 ※本体価格と保険パックは同じ。


■機能面の違い

開発者向けモデルは一般販売向けモデルと比較すると標準では下記の機能が利用できません。

 ・会話機能(※)
 ・音声認識機能(※)
 ・感情生成エンジン
 ・ロボアプリストア(NAOqi版)にアクセスできないのでアプリ購入機能がない

(※)SDKを使って開発者自身が組み込んだり、アプリ開発したものを機能させることは可能



会話機能や音声認識機能が標準で使用できないということに驚きました。
そこで、詳しく確認したところ、Pepper for Devの場合は、Pepperを起動した状態では一般販売モデルのように会話したり言葉を聞き取ることはできない、とのことです。しかし、アプリを起動し、そのアプリに会話機能がある場合は今まで通りそれは利用できるとのことですので、いわゆる初代の開発者向けモデルと同様、オートノマス機能がない、ということなのかもしれません。
これ以上の詳細は、実機が市場に出てからの確認となりそうですね。


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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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