「未来はすぐそこに」Pepperが小学生にSotaのプログラミングを教える授業が福岡・能古島で開催

11月25日(金)、「Pepper先生のSotaプログラミング授業 in 能古島 / 日本初の未来授業」が福岡の能古島という自然豊かな小さな島で開催された。

授業内容はロボットのプログラミング、対象機器はSota、プログラミングツールは「Vstonemagic」、そして教えるのはロボット「Pepper」。Pepperが先生となり小学3年生に対しSotaのプログラミング授業を行った。

中心となって開催したのは、福岡のロボットアプリデベロッパーとして活躍するシステムトランジスタ。「Pepper先生のSotaプログラミング授業」は福岡市からも表彰され、大学生や地域と協力して実現した。

ちなみに能古島とは、博多湾にぽっかりと浮かぶ小さな小島で福岡市から10分で到着する福岡市民にとってはとても身近な島だ。


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島からは福岡市を望むことが出来る

授業は能古小学校のすぐ近くの能古博物館で行われた。小学校ではインターネット回線が使用できず、島のためかWi-Fiも飛ばない。そんな中、地域が協力的で博物館が教室とネット回線を提供してくれた。


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朝8時、元気に登校してきた能古小学校3年生12名。初めての出来事、ロボットのいる風景にドキドキワクワクだ。これから始まる「未来の授業」を淀川校長や親御さんも楽しみにしている。


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早速Pepper先生が、自己紹介を行い、その日行う授業の内容や「Sota」のことなどを一通り説明した。


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ドラッグ&ドロップ、クリック、ダブルクリック、エンター、バックスペースなど、キーボード操作に必要なことを最初に説明。

小学3年生はローマ字をまだ習っていない。そのため、ローマ字表を配り対応するが、物凄い対応力でどんどん打っていく。


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Pepperは課題毎に設定した時間の中盤になると生徒達に「できたぁ~?」と聞く。このとき、7割以上の生徒が「ちょっとまって!!」だと、もう一回説明する。

全員「できた!!」だと残り時間があっても次の課題に進む。

そして、設定した時間が経過すると、まだ出来ていない生徒がいても、次の課題に進むようになっており、一つ一つのPCに「できた!!」「ちょっとまって!!」ボタンがついている。

これにより、ロボット先生が勝手に進行していったり、生徒達が置いていかれないようになっており、システムトランジスタはこのログを取って課題の時間設定を見直すように工夫している。


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午前中、しゃべる、動かす、条件分岐、繰り返しを習ったら、午後はチームに分かれて自由課題。チーム毎に1人の大学生がついてサポートしながら、生徒達は、真剣にかつ楽しみながら課題に取り組んでいく。


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そして、いよいよ発表。子供たちが考えたSotaプログラムはいずれも「午前中の授業だけでここまで考えられるのか」というほど素晴らしいものばかり。


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聞き取る言葉に対して、発話する内容やモーションが分岐するなどきちんと考えられている上に、小学生らしいユーモアに富んだプログラミングだった。


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最後に全員で記念撮影。生徒達はあっという間の一日だったそうで、興奮冷めやらぬ様子だった。

担任の先生は、「このような未来がすぐそこまで来ていることを感じることができ、楽しかった」「実用的にロボットと先生の得意分野を活かした授業スタイルに納得した」と語った。


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今後もこのような授業が広まっていくことで、ロボットやプログラミングに興味を抱く子供たちが増えていくことに期待したい。

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ロボスタ編集部

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