今回は、3/4に渋谷のシェアオフィス co-ba shibuyaで開催されたハッカソン「COMMUNITY TECH HACKATHON ワーキングコミュニティ『co-ba』をAkerun APIでハックしよう!」の様子をお届けする。
この取り組みは全国14か所に展開するシェアオフィス、「co-ba」の1号店 、起業家やクリエイターが集う「co-ba shibuya」のコミュニティを新しいテクノロジーやサービスの実験場にしてみよう、というもの。
今後co-baではコミュニティとテクノロジーを組み合わせた「COMMUNITY TECH : コミュテック」の確立を目指して、「未来の働き方」をワイワイと楽しく妄想していくとのこと。
今回題材として取り上げたのは下記の内容だ。
(1)co-ba shibuyaのワークプレイスの課題を解決しよう!
(2)co-ba shibuyaに集う多様な人々のコミュニティを活性化させよう!
(3)全国15拠点に広がるco-ba networkが繋がる仕掛けを作ろう!
これらを実現するために使うAkerunはどのようなプロダクトなのだろうか。
スマートロック Akerun
Akerunは株式会社フォトシンスが開発した後付け可能なスマートロックだ。フォトシンスは国産スマートロックの先駆けとなった企業の一つだが、近年ではB2B方面に注力しており、オフィス向けの新製品「Akerun Pro」を昨年7月に発売したのが記憶に新しい。
Akerun Proへの変化点の中でも特に便利そうな機能はNFCでの開錠登録だ。
自分で登録したNFCカードをカギにできるので、
「オフィスAのNFCカードキーでオフィスBのカギも開けられるようにしてしまおう」
「開錠用に登録したSuicaだけだと、忘れたり落とした時に面倒だからPasmoも登録しておこう」
といった柔軟性の高い使い方ができそうだ。
さらに、昨年11月にはAkerun API(β版)を公開した。
これにより、Akerun Pro Starter Kit」を用いた「Akerunオンライン鍵管理システム」および「Akerun API(β版)」が使えるようになり、独自のソリューション開発なども可能になる。
Webページでは、
・社内勤怠管理システムと連動
・その日の初出社/最終退社があったとき管理者へメール通知
・会議室に利用者が入室したら社内のチャットツールに投稿
・日付最初の入室時に電気が点く、日付最後の退室時に電気が消える
などの連携例が紹介されていた。
今回のハッカソンは、APIの公開を機に、自社製品の面白い利用方法を探していたフォトシンスが技術サポートを、従来からAkerunユーザーであったco-ba shibuyaが会場提供を、IoTハッカソンの企画・運営のノウハウがあるJellyWare株式会社がファシリテーションをすることで実現した形だ。
では、当日のイベントを紹介してみよう。
インプットタイム
まずはco-baを運営する株式会社tsukuruba、co-ba事業部マネージャーの奥澤 菜採氏からのインプット。
co-baの成り立ちから始め、解消したい課題などが説明された。
次はフォトシンスからの技術的なインプット。
エンジニア鈴木圭介氏が製品の機能や成り立ち、八ック例などを説明。
co-founderであり、CTOでもある本間和弘氏から今回利用するAkerun API(リンク先はGithub)についての説明
最後にファシリテーションを担当するJellyWare株式会社の崔熙元氏がハッカソンでの役割分担や事例などを紹介。