高橋智隆氏が語る「ロボットクリエイターに必要な素質」とは? ヒューマンアカデミーロボット教室の新コースは9月開始 - (page 2)


2009年に始まったこのロボット教室だが、高橋氏は当時から次世代の人材を育てる必要性を感じていたという。

高橋氏

それまではロボットの即戦力となる人材を育てようと思うと、系統立てて「アクチュエイターを学ぼう」、「センサーを学ぼう」とロボット工学の教科書のようなものを考えて、それを順番に教えていくことを目指してしまっていたんですね。
すると、残念ながら子供にとっては少しも面白くないカリキュラムになってしまっていたわけです。


ロボット教室を開設するにあたって、子供の学びの一番最初のステップとして大事なことは楽しいことだと考えました。そこで、恐竜やカブトムシなど、子供が飛びつきたくなるようなロボット教材を中心に考案してきました。熱中して作っているうちに、気がついたら学べている、というものです。

そして昨今になり「人工知能」「IoT」「ビッグデータ」というワードが飛び交うようになり、この先のカリキュラムを作っていこうということで、今回の発表に繋がりました。



今回のカリキュラムでは、ロボットを組み立てていくだけでなく、それをプログラミングして動かすということを学ぶことができる。タブレット上でビジュアルプログラミングができる「アドプログラマー」という独自のプログラミングツールを使い、文字入力なしに直感的なプログラムを組み立てることができるという。


カリキュラムで使われるロボットの作例で、木琴を演奏するロボット。下に敷かれた紙の白黒の線と足裏のセンサーから現在の場所を把握し、体全体を移動させながら木琴を演奏していく

タブレット上でビジュアルプログラミングをしながら、技術を学んでいくことができる


ロボットクリエイターに必要な素質とは?

記者発表会の最後に行われた質疑応答で「ロボットクリエイターに必要な素質は何か。そして今回のカリキュラムでそれは醸成できるか」という質問を投げかけてみた。

高橋氏

私が常々感じていることは、手を動かす中で、新しい課題が見つかって、それを解決する中で発明が生まれるということです。
そのため、実際に手を動かして物を作っていく必要があります。ブロックは子供でもそれが簡単にできますし、試行錯誤ができる素材です。

今回のカリキュラムでは、物を手に持ち、自分で作り上げていきながらプログラミングも一緒に学んでいくことができます。

今までロボットの分野が抱えていた課題は機械系・情報系の学生、電気系、デザイン系全てが分断されているということでした。それをロボットとプログラムを一緒に学んでいくことで、分野を跨いだ思考ができる。それこそが将来のロボットクリエイターに必要な素質だと思っています。




「ヒューマンアカデミー ロボット教室」では、これまで展開してきた「プライマリーコース」、「ベーシックコース」、「ミドルコース」、「アドバンスコース」の4つのコースの中でも最上級コースである「アドバンスコース」を、今年9月より「アドバンスプログラミングコース」とリニューアルし、プログラミング学習を学ぶカリキュラムとして新たに展開していく。対象はベーシックコース・ミドルコースを修了した小学3年生〜、受講期間は24ヶ月で授業料は月9,000円(別途教具代、テキスト代)となっており、1ヶ月に2回の授業が行われる。

カリキュラムを通じ「ロボットの天才」の思考に触れることで、子供たちは将来どのような成長を遂げていくのか。未来のロボットクリエイターはこの教室から生まれてくるのかもしれない。

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望月 亮輔
望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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