NTTドコモ モバイル社会研究所は、2024年2月にスマホ利用者を対象として家にいる時間(イエナカ時間)でのスマホの利用実態について調査を行いその結果を明らかにした。
身支度をしながらスマホを利用する割合は約4割
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,719] 出所:2024年スマホ利用者行動調査
スマホ利用者を対象に、身支度をしながらスマホを利用するかどうか調査した。その結果、「いつも」利用しているのは全体の1割程度であり、「いつも」「ときどき」「ごくたまに」と回答した人を合計すると、全体の約4割が身支度をしながら利用していることがわかった。
女性10代~20代の利用割合が高く、「いつも」利用すると回答した割合は3割超、「ときどき」利用すると回答した人まで含めると6割を超えることが明らかになった。
家事をしながらスマホを利用する割合は全体の約半数
調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,719] 出所:2024年スマホ利用者行動調査
次に、家事をしながらスマホを利用する割合について分析したところ、全体の約半数が家事をしながらスマホを利用することがわかった。10代~70代のどの年代においても女性のほうが利用する割合が高い結果となった。
また、男女とも20代が家事をしながらスマホを利用する割合が最も高く、20代男性の約2割、20代女性の約3割が家事をしながら「いつも」スマホを利用していることが明らかとなった。
テレビを見ながらスマホを利用する割合は全体の約8割で、高年層も利用者が多い
調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,719] 出所:2024年スマホ利用者行動調査
次に、テレビを見ながらスマホを利用する割合を分析した結果、全体の2割超の人が「いつも」利用しており、「ときどき」「ごくたまに」を含めると全体の約8割がテレビを見ながらスマホを利用していることがわかった。
家事や身支度をしながらの利用に比べて高年層の利用割合が高く、70代で「いつも」もしくは「ときどき」利用すると回答した割合は約4割となっている。
入浴しながらのスマホ利用は全体の約2割、10代女性は約3割が「いつも」利用
調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,719] 出所:2024年スマホ利用者行動調査
次に、入浴しながらスマホを利用する割合を分析したところ、身支度や家事、テレビを見ながらの利用に比べてその割合が低く、入浴しながら利用する割合は全体の2割程度だった。
若年層のほうが利用する割合が高く、10代女性の約3割は「いつも」利用することがわかった。一方で、高年層は利用しない割合が高く、男女とも60代~70代の9割超が「利用しない」と回答した。
調査結果について
イエナカ時間でのスマホの「ながら利用」の割合は、若年層で高いことが明らかとなった。
今回の調査ではスマホの利用に限定しているが、同様のシーンにおけるタブレット端末の利用も想定されるため、NTTドコモ モバイル社会研究所は引き続き、こうした利用実態を調査していくとしている。
調査概要 ―「2024年 スマホ利用者行動調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 5,719 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。 |
調査時期 | 2024年2月 |
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