たくさんあって迷っちゃう!「Google Home」「Amazon Echoシリーズ」、日本で販売されたらどれを買う?

Amazonが2014年に「Amazon Echo」を発表してから、Alexa搭載のラインナップ拡充が徐々に加速してきている。さらにEchoの競合となるAI音声アシスタント搭載スマートスピーカーも含めて、選択肢は広がってきている。今回は現在アメリカで購入可能なスマートスピーカーをまとめ紹介したい。

なお、ここで紹介するデバイスは、現時点で日本語に対応しておらず、また日本向けの技適マークがついていないため、電源を入れることは法的に問題がある可能性がある。あくまで正式な日本語版が出るまでの機種選びの参考にしてもらえればと思う。


Image : robot start inc.

まずスマートスピーカーの価格レンジは現在50〜230ドルであり、ハイエンドなスマートフォンやタブレットと比べても低めの価格設定になっている。

続いて1機種ごとに簡単に特徴を解説する。



Amazon Echoファミリー

AmazonのAlexa搭載デバイスをまず紹介する。Amazon Echoファミリー全体の強みは、大量に用意されているAlexaスキルが使えることにある。あとは予算や用途に応じて好きなモデルを選ぶだけだ。


Amazon Echo


こちらが2014年発売の「Amazon Echo」だ。360°どこからでも音を聞き取り、スピーカーとしても指向性を気にせず楽しめる、今やスマートスピーカーのスタンダード。ディスプレイ、カメラなどはついていないが、スピーカーの音量・音質には通常不満を感じることはないはずだ。価格は179.99ドル。


Amazon Echo Dot


「Echo Dot」は「Amazon Echo」の高さを削って小型化したタイプ。内蔵スピーカー部分が縮小されているので、スピーカー単体の能力は低い。ただし、Echo Dotのみ3.5mmオーディオジャックがついており、外部のスピーカーを接続して使うこともできるので、高品質なスピーカーを保有している場合はむしろEcho Dotは魅力的に思えるだろう。Echo Dotの最大の特徴は、価格がわずか49.99ドルと低価格な点だ。たとえば「Amazon Echo」を1台買う予算で、3台のEcho Dotが購入できる。それなら各部屋に1台ずつ設置するという使い方もしてみたくなるのではないだろうか。


Amazon Echo Look


初のカメラ搭載のAlexaデバイスとして登場したのがこの「Echo Look」だ。カメラの周りにフラッシュ代わりのLEDが搭載されており、撮影に特化した設計となっている。また通常のEchoとしても使えるが、セルフィーやファッションチェックのアドバイスをするなど特化した用途に使えるようなデバイスとなっており、女性を中心に今後人気が出るかもしれない。価格は199.99ドルで通常のEchoよりも20ドル高い。


Amazon Echo Show


「Amazon Echo Show」は、2017年5月に発表されたばかりの最新Alexaデバイスだ。特徴はEchoファミリー初のタッチディスプレイを搭載していること。ディスプレイ搭載により今までの筒型からイメージは大きく変わった。価格は229.99ドルで、ディスプレイなしの通常のEchoに対してそれほど価格アップしているわけでもないので、今後これがスタンダードなEchoになる可能性もあるだろう。


Amazon Tap


このデバイスは少し異色だ。名称も「Amazon Echo Tap」ではなく、Echoがつかない「Amazon Tap」という。筒型のスピーカーという意味ではAmazon Echoに似ているが、タップするボタンがついていることがEchoとの大きな違いだ。Alexaと呼びかける代わりに、ボタンを押すことで話しかけることができるのだ(ただしソフトウェア・アップデートで、Alexaと呼びかけるだけで起動するようになった)。このスピーカーはモバイルスピーカーという位置付けで、バッテリーを内蔵しているのが最大の魅力だ。Amazon Echoシリーズはバッテリーを内蔵するモデルが存在しないため、外で使うなど、用途によってはAmazon Tapがオススメだ。値段は129.99ドルとEchoよりも安いのもお買い得に感じる。



Google Home

続いて国内販売も決定したGoogle Home。


Google Home


現在はバリエーションがなく、「Google Home」1機種なので、Google系サービスを多く使っている人であればこちらがおすすめだ。価格は129.00ドルとAmazon Echoより安くAmazon Tapに近い。Echoを買う予算があれば、Google Home本体と、ボディ下部のスピーカーのメッシュ部分のオプションを購入して色や質感を変えることも可能だ。色を変更するオプションは、メタル素材が40ドルでメッシュ素材が20ドル。



これから注目のデバイスは?

今回は「現在購入可能な」という条件で紹介してきたが、今年中にApple Siri搭載スピーカーMicrosoft Cortana搭載スピーカーLine Clova搭載のWave/Clova Faceなどの登場も発表されている。さらにAmazonもGoogleも新モデルを投下してきても全く不思議はない状態だ。これからもますますスマートスピーカー選びは面白くかつ悩ましくなりそうだ。

僕はこう思った:

迷ったら複数機種買ってしまってもいいと思います。各部屋に設置すればより利便性が高まるはずです。


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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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