コミュニケーションロボット「BOCCO」などのプロダクトを企画・開発する、ユカイ工学株式会社は、音声認識ソリューション「A/UN (アウン)」を使用した次世代型の音声認識ロボットの受託・開発を開始する。
「A/UN (アウン)」は、テレビ「レグザ」など映像関連製品を開発・販売する東芝映像ソリューション株式会社の音声対話デバイスの技術を活用したもので、人の声やセンサ上のデータを認識して、ロボットやインターフェース側から、人に対して、家電やIoTデバイスの操作を提案する“心づかいができる”機能を搭載した、今までのロボットとの対話におけるストレスを解消した音声認識ソリューションだ。
また、デモンストレーションサンプルとして、音声ユーザーインターフェースロボット「こだま」をCEATECJAPAN2017の同社ブース(東3ホール 家・ライフスタイルエリア/ブースNo,H009)にて展示発表する。
ブースでは、他にもコミュニケーションロボット「BOCCO」、ハブラシロボットキットの他、ユカイ工学の新製品も展示される。
東芝映像ソリューションの音声対話デバイスの高い技術と、同社のロボットノウハウとデザイン力を掛け合わせたこのソリューションで、今後、企業やプロジェクトのロボット開発をサポートするとのことだ。
次世代型ロボットの特徴
音声認識ソリューション「A/UN (アウン)」には、「心づかい機能」と「割り込み指示機能」が搭載されており、これまでのロボットにおける2つのストレスを解消し、より人の生活に寄り添うロボットを提案できる。
家電やIoTプロダクトの操作をロボット側から行える「心づかい機能」
現状の家電やIoTプロダクトの操作方法は、直接ロボットへ「扇風機つけて」「エアコン消して」などの指示を出す、または、温度などの条件を設定して自動で操作するなどの方法が主である。
この「A/UN (アウン)」は、例えば、室内にある温湿度を感知するセンサが特定の温度に達すると、ロボット側から人へ操作提案のサジェスチョンワード『扇風機をつけましょうか?』などを発話し、人側からは「お願い/はい/つけて…等」を答えて操作ができ、より人の生活に寄り添った”心づかい”を表現することが可能となる。
ロボットの発話中に「割り込み指示」ができる、「割り込み指示機能」
従来型では、ロボットの発話中に人間のコマンド(特定の機能の実行を指示する命令)をしても認識ができず、全ての発話を聞き終えてからコマンドを出さなければならない。
「A/UN (アウン)」は、ロボットが発話中でも人の新たなコマンドを認識する全二重対話(割り込み/barge-in)ができるようになり、より自然な流れでロボットに指示を出すことができる。
ユカイ工学株式会社