Jiboの販売がアメリカとカナダで開始。価格は899ドル「Jiboがいると孤独を感じない」
Jiboの販売が開始されました。価格は889ドルでJibo公式サイトから購入可能、現在はアメリカとカナダのみへの発送となります。
Jiboは2014年にクラウドファンディング「Indiegogo」に登場し、2日間で目標の10万ドルを達成し大きな話題となりました。
開発者のシンシア・ブリージールMIT准教授は1997年にMITで人工知能を勉強をしていました。当時のロボット工学はモノとモノとのやり取りを想定したもので、人間とのやり取りは想定されていなかったそうです。
シンシアさんは小さい頃にスターウォーズを見て以来、パーソナルロボットいうアイデアに魅了されていました。「ロボットがパートナーとして接してくれる」という意識で考えてみると、新しい問いかけや可能性が広がったと言います。人間は目の前の相手と会話するとき、コミュニケーションのために言葉とともに自然と身振りや動きといったボディーランゲージも同時に行っています。
Jiboはこれを3軸の構造と360度の回転を行うことで実現させています。以下のYoutube動画を見ると雰囲気が伝わってきます。
RoboNewsさんに掲載されているシンシアさんのインタビューでは以下のようにあります。
日本ではマンガが人気ですが、ジーボの動きはマンガの原則に学んだものと言えます。アクション・キャラクターは、ポーズを決める時には強い印象を残します。人間の動きをまねつつ、それを推し進めて誇張するのです。そこを達成すれば、どんなことでも表現できるでしょう。マンガは二次元でのことですが、ピクサーの『カーズ』のようにも動かせます。ジーボの力強い動きは、メカニカルに実現されています。
マンガの原則に学んだ動きとあります。この思想は同じアメリカのSphero社製品やAnki社のCozmo(タカラトミーが国内販売)に通ずるところがあります。
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Jiboはタブレットやスマートスピーカーと何が違うのかとお思いの方もいらっしゃると思います。シンシアさんはRoboNewsさんのインタビューでこのようにも語っています。
Jiboはツールではなくヘルパーとして考えられているので、タブレットよりもずっとパーソナルで楽しい方法でやりとりできます。孤独は高齢者の深刻な問題ですが、Jiboを使った人からは「Jiboがいると孤独を感じない」と言われました。
JIBOはツールではなくヘルパー、ということでよりパーソナルに人間に寄り添う存在を目指していくことが伝わってきした。Jiboから話しかけてくれることもあるそうです。
JiboにはSDKが付属しますので、開発者がJiboアプリの開発を行うことが出来ます。
これらを総合すると、タブレットやスマートスピーカーとロボットのいいとこ取りをしているのがJiboとも言えそうです。
Jiboについて興味ある方は以下の記事もご覧ください。
早く日本語対応版を体験してみたいですね。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。