以前、中国の浙江大学の研究チームがAI音声アシスタント搭載のスマートフォン・スマートスピーカーについて人間に聞こえない音声コマンド(Inaudible Voice Commands)で操作できることを示す論文が発表されたことを伝えた。
今回は早稲田大学の森達哉准教授(情報セキュリティー工学)らによる実験結果を紹介する。
今回の実験は、パラメトリック・スピーカーと呼ばれる、超音波を使うことで鋭い指向性を持たせることができる音響システムを使うことで、スマートスピーカーを第三者が人に知られずに操作できることを検証する実験だ。
結果、3.5m離れたところから他人に気が付かれずに100%操作できたという。さらに最大10m離れても操作できたという。
実際は特殊な装置が必要であり直ちに悪用されるわけではないだろうが、今後超音波の混ざった音声では操作できないような対策が必要だという。
今回の報道に対して、Googleは「実験内容がわからないためコメントできない」、LINEは「今後話者認識機能を付けるなどセキュリティーを強化する予定だ」と語っている。
ロボスタ / Amazon Echo




