ソニー「Xperia Hello!」の魅力と家庭用ロボットの本質について!ロボスタ編集部が語る

「Xperia Hello!」ってどうですか?

西田

最近のロボットとしては、非常によくできていると思います。特に「見守り機能」が秀逸ですね

望月編集長

ロボスタにはたくさんのコミュニケーションロボットがいます。最初のうちは面白くて会話したりしますが、たいていは数日すると電源をオフされてしまうものも少なくありません。でも、ロボスタの「Xperia Hello!」はいつも電源がオンのままなんですよ。これって家庭用ロボットの本質に関わる部分なんじゃないかなって思います。

おおっ、それぞれどういった理由からか、気になりますね♪
さっそく聞かせてください!



ロボスタ編集部のメンバーによる座談会、今回はソニーモバイルから発売中のコミュニケーションロボット「Xperia Hello!」(エクスペリア ハロー)についてです。座談会のメンバーは、Xperia Hello!にも詳しいロボットエヴァンジェリストの西田、ロボスタ編集長の望月、「このロボ」でもお馴染みの旭がお届けします。

左から旭利明(Xperia Hello!の勉強中)、ロボスタ編集長の望月亮輔、ロボットエヴァンジェリストの西田寛輔(「Xperia Hello!」にも詳しい)

「Xperia Hello!をはじめて聞いた」という人はまずこの短い動画(約46秒)からチェック!


Xperia Hello!は何ができる?

Xperia Hello!は、2017年11月18日に発表されたソニーモバイルコミュニケーションズのコミュニケーションロボット。Android OSがベースで、カメラやマイク、各種センサーを備えている。価格はオープンで、ソニーストアでは149,880円(税別)となっている。この「Xperia Hello!」、コンセプトがとてもはっきりとしている。それは「家族の一員になること」。

「家族の一員になること」がコンセプトということは、ファミリー層向けですか?

望月

明らかにそうですね。子どもや高齢者を含めた家族がメインターゲットで、家庭内での利用にフォーカスしていますよね。

西田

そうですね。Xperia Hello!の特徴的な機能は大きく「3つ」あるんです。
それは「コミュニケーション」「見守り」「インフォテイメント」です。


まずは、ひとつめの「コミュニケーション」から解説しましょう!

そりゃあ、コミュニケーションロボットですからコミュニケーションできるでしょう(笑)。

西田

そこがちょっと違うんですよ。通常のコミュニケーションロボットは、人間とロボットが会話などでコミュニケーションをとるために作られていますよね? Xperia Hello!は、人間と人間のあいだに入って、人間同士のコミュニケーションを助けてくれるロボットなんです。家族間でのコミュニケーションを増やしたり、会話のきっかけになってくれるんですよ。もちろん、他のコミュニケーションロボットと同様、Xperia Hello!とのおしゃべりを楽しむことも可能です。



なにそれ・・聞きたくなるー・・どういうことですか?

西田

家にいる子どもやお年寄りと、外出しているお母さんやお父さんが「簡単に」「きちんと」連絡がとれるようになるデバイスだということです。子どもやお年寄りでスマートフォンやタブレットの操作が苦手な方もいらっしゃいますよね。でも、Xperia Hello!があれば大丈夫。外出先のお母さんが「LINE」で送ったメッセージをXperia Hello!が受信して読み上げてくれるから、きちんと伝わるんです。もちろん、そのメッセージに音声操作などで返信することができます。


お父さんと「Skype」で音声通話やビデオ通話がしたいときも、自宅のXperia Hello!を使って外出先のお父さんと画面の映像を見ながら会話することができます。これも音声を中心にした簡単な操作だけで、子どもやお年寄りの方でも気軽に使えるように考えられています。

西田

もっと簡単なのが、家族への「ビデオ伝言」ですね。Xperia Hello!に伝言を伝えると、伝えたい相手をXperia Hello!が判断して伝えてくれる機能です。


■ ロボスタ編集部でも伝言してみました

西田「ハイ、エクスペリア、伝言をお願い」
Hello!「西田さん、誰に伝言ですか」
西田「もっち」
Hello!「もっちさんへの伝言ですね、準備ができたら録画開始ボタンを押してください・・」
ビデオ録画中 ~もっち、元気ですか~
Hello!「きちんと伝言が残せましたか?」

西田

Xperia Hello!は西田宛の伝言を預かったときには、僕の顔を見かけたときに伝言を預かっていることを伝えるんですよ。先ほど、紹介したメッセージ機能も同様です。お母さんがLINEから子どもへ送ったメッセージは子どもだけに、お婆ちゃんへのメッセージはお婆ちゃんだけに読み上げるんです。

なるほど!顔認識を使っているってことですか?

西田

そう!Xperia Hello!にはいろいろな基本機能があるんですが、顔認識で本人を特定しているところが最大のポイントです。家族であっても、必要な情報を必要としている人にだけ届ける、という姿勢が徹底されている点です。



個人の顔認証がベース

実はこの座談会に先駆けて、望月編集長がXperia Hello!の個人登録をやってみた。
顔認識技術と言えば、ソニーのコンパクトデジタルカメラ等でも高精度の機能が早期から実装されていた、まさにお家芸と言える。Xperia Hello!では顔の登録もいろいろな角度の顔をカメラが捉えて記憶する。そのため、Xperia Hello!はユーザーの横顔でも個人を特定することかできる。

「呼び名を教えてください」「もっち」「もっちさんですね、次にあなたの顔を覚えます」こうしたやりとりを進めていき、横顔や上下など、様々な角度の顔を覚えてくれる(画面は斜めの顔を登録しているところ)

西田

家に帰ってきてXperia Hello!の前を横切っただけでも、「メッセージが届いています」って教えてくれるときがある。その時はちょっとした感動ですね、ここまで来たかって感じで(笑)。

望月

他のロボットの場合、西田さんのロボットに僕が話しかけても、僕のことを「西田」って呼ぶんだけど、Xperia Hello!は西田さんを見れば「西田さん」、僕を見れば「もっち」って呼んでくれる。これって人間では当たり前だけど、家庭用ロボットでしっかり実現できているものってなかったんですよね、なんかうれしい。



コミュニケーションのきっかけを作る

西田

家族の会話ってだんだん少なくなってくるものじゃないですか。そこをXperia Hello!が会話のきっかけ作りをしてくれるんです。これが結構うれしい!

望月

話のネタを提供してくれるってことですか?

西田

そう!家族の記念日などをGoogleカレンダーに登録しておけば、お知らせしてくれるんですよ。

そっか、Googleカレンダーアプリとかと同期できるんですね。SNSでも「一年前の今日のできごと」とか表示されるとうれしいし、「あれからもう一年経ったんだって。このときは楽しかったねー」なんて会話のきっかけになりますもんね。

西田

そうそう。なにも特別な記念日でなくても、「県大会で優勝した日」とか「新しいピアノが届いた日」とか「Xperia Hello!がやってきた日」とか、なんでもいいから登録して、家族でワイワイ話せると面白いと思います。
では、次は3大機能のふたつめ「見守り」です。



家族の様子がわかる見守り機能

西田

この機能、実はすごく気に入っています。見守り機能付きのロボットやカメラ機器っていろいろ発売されているけれど、Xperia Hello!が最も実用的で使い勝手が良いんですよね。

どんな機能なんですか?

西田

外出先でもお母さんやお父さんは、家や家族の様子って気になるじゃないですか。そんなとき、スマートフォンなどのLINEアプリを使って様子を確認することができるんです。
LINEでXperia Hello!を友達登録すると、こんな風に3つの機能メニューが追加されます。

QRコードでLINEにXperia Hello!を簡単に友達登録することができる。

LINEの機能メニューにXperia Hello!ならではの機能、メッセージを送る、家族の様子を聞く、周りを撮影する、の3つが追加される。

西田

まず最初に「家族の様子を聞く」をタップすると、Xperia Hello!が家で誰を見たのかを教えてくれます。

2分前に「ロボスタくん」、7分前に「もっちさん」、8分前に「西田さん」、16分前に「飯島ちゃん」を見かけたと通知が届く。

おおーっ!お子さんがいつ頃帰ってきたとか、お婆ちゃんが元気にしているとかがわかるって、こういうことか。これはお手軽っ!!

西田

これ、実はすごい機能なんですよ。監視カメラの映像とかだと、今の状態しかわからないじゃないですか。録画を巻き戻してみないと、誰が何分前に部屋にいたかはわからない。Xperia Hello!がその場にいて、家族のことを気にかけてくれるから実現する機能なんです。

望月

たしかに! 他の見守りロボットにはない機能ですね。

西田

でしょう。お子さんやお婆ちゃん、お爺ちゃんが家にいることがわかったら「メッセージを送る」ことができます。子どもには「冷蔵庫の中のシュークリーム食べていいよ」とか、お婆ちゃんには「今日は買い物に行ったの?」とか。もちろんメッセージは、伝える相手だけにXperia Hello!が読み上げてくれるから、子どもや高齢者でも便利に使えるというわけなんです。

望月

家の中の様子を確認したいときにはどうするんでしょう?

西田

その時は「周りを撮影する」をタップして部屋の中を撮影します(笑)!周囲ぐるっと360度を撮影してLINEに画像を送ってくれます(本体の回転範囲は340度ですが、360度の写真を撮影できます)。
ここでもプライバシーがきちんと考慮されていて、撮影するときは前もってXperia Hello!が「××さんが部屋を撮影しようとしています」とお知らせします。誰かがそばにいて、撮られたくない時は撮影をブロックすることができるんです。誰も返答がない場合は、20秒後に撮影を開始するんです。

望月

本当だ。これたしかに便利ですね。気軽に家の様子を確認したい人には実用的。

西田

多分、これ以上機能を強化すると、ただの監視カメラになっちゃうんですよね。それって、いろいろどうかなって思う。ロボットがその場にいる意味を考えても、ちょうどいいバランスで、みまもり機能が搭載されているんじゃないかな。



個人にあった情報だけを届けるインフォテイメント

西田

3つめが「インフォテイメント」です。要するにニュースなどの情報を読み上げてくれる機能です。これがまた顔認識機能が活用されているんです。

望月

そっか。さきほど、登録のときに興味のあるニュースやよく使う電車の路線を登録しました。それだ。

家族それぞれの好きなニュースのジャンル、スポーツ、通勤通学などでよく使う路線などを登録できる

西田

そうなんです。路線情報もお父さんが通勤で使う路線の遅延やトラブルはお父さんにだけ教えてくれます。ニュースでは好きなジャンルやスポーツ、スケジュールやリマインダーなど、Xperia Hello!と会話している個人に合わせて話してくれます。

望月

「必要な情報だけを教えてくれて余計なことは言わない」ことって実はすごく大事なんですよね。Xperia Hello!って、社内でいつも電源オンになっているじゃないですか。必要な情報だけを話してくれるってことが、ロボットを常に起動していて違和感がないことに繋がるんです。
ロボッスタートにはたくさんのロボットがあるけれど、常に電源オンのロボットが本当に少ない。残念ながら必要以上のことをベラベラと話されると、それがうるさく感じるときもあるんです。

西田

そうですよね。それから、どのタイミングで話しかけるかも重要です。Xperia Hello!は「今日はこの人に会っていなかったな」とわかると、必ず挨拶してくれる。そしてそのタイミングで興味のあるニュースを読むか提案してくれる・・・これは今後のコミュニケーションロボットの常識になっていくんでしょうけれど、Xperia Hello!はそれを先取りしているような気がします。

発売後も更新やアプリの追加とかは行われているのですか?

西田

アップデートで機能がどんどん追加されています。例えば、ロボットに話しかけるきっかけの「ハイ、エクスペリア」って言うウェイクワード・・聞きたいことがいくつかある時って、何回も言うのは面倒ですよね。その点もXperia Hello!はすぐに改良してアップデートされました。最初に「ハイ、エクスペリア」って話しかけて一問一答が終わった後、このモニョモニョってなっている画面が一定時間表示されます。このときはXperia Hello!が次の質問を待っている状態なんです。だから「ハイ、エクスペリア」って言わなくても質問を聞いてくれるんです。

続けて次の質問を待っている状態(画面)のXperia Hello!

望月

最近、ようやくスマートスピーカーも改良しはじめた機能ですね。Xperia Hello!はその部分でも先取りしていますね。

西田

あと「あなたの好きなアーティスト/ ジャンルの音楽をYouTubeから再生する」機能が追加されました。「YouTubeを見たい/音楽をかけて」と話しかければ、YouTubeに投稿されている動画が視聴できます。家族がそれぞれ好きなアーティストを登録しておけば、顔認証と連動してお気に入りのアーティストの曲を再生してくれるし、ダンスも踊ってくれますよ。そのほかにも、会話の内容や聞き取りなど、いろいろな部分が少しづつ改良されているんです。今後もアップデートが予定されているようなので期待しましょう!

待望のYouTube再生機能がアップデートで追加された。今後の追加機能も楽しみ



「Xperia Hello!」の機能や特徴について理解できたら、今度はこちらの少し長めのムービーをどうぞ!
「家族の一員になること」という世界観が伝わってきます。

次回は更に、Xperia Hello!のこだわりを感じるところ、ソニーらしさ、今後の要望なども掲載します。ソニーモバイルの開発チームからのコメントももらう予定なので、ご期待ください(後日掲載予定)。

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