
自動運転車やデリバリーロボットなど、自律走行システムにはLiDARが不可欠となりつつある。レーザー技術を使い、遠方の物体までの高精度な距離の測定や、物体の大きさを検出できるセンサーだ。物体形状の把握と認識も可能なため、クルマの周囲の道路、人、対向車、自転車、標識、信号などを検知し、距離を把握することができる。
LiDARの開発を行っているパイオニアは、NVIDIA Corporationとの協業において、同社が開発を進める「3D-LiDAR」が、NVIDIAの自動運転用ソフトウェア開発キット(SDK)、「NVIDIA DriveWorks」の対応製品となったことを発表した。
パイオニアは2020年以降の量産化を目指し、高性能で小型、軽量、低コストな「3D-LiDAR」の開発を進めており、昨年9月から国内外の自動車メーカーや ICT 関連企業などへ「3D-LiDAR」のサンプル出荷を開始している。
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NVIDIA DriveWorksの対応によって搭載が容易に
「NVIDIA DriveWorks」には、自動運転用のリファレンス・アプリケーション、ツール、ライブラリ・モジュールが含まれており、NVIDIA社のDRIVE PX2やペガサスなど「NVIDIA DRIVE AIコンピューティングプラットフォーム」を活用して開発を進めるメーカーやデベロッパーをサポートしている。 このプラットフォームを使って開発を進めているメーカーにとって、パイオニアの「3D-LiDAR」が簡単に組み込めて、搭載しやすくなることが見込まれている。
今回の発表に伴って、NVIDIAのテクニカル・マーケティングのシニアディレクターであるグレン・シュスター(Glenn Schuster)氏は、以下のようにコメントしている。
また、パイオニアの執行役員 自動運転事業開発部長である西村紳介氏は、以下のようにコメントしている。
パイオニア「3D-LiDAR」について
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