ソフトバンク100%出資のディープコアがNVIDIAと協業!AI起業家育成の加速を目指す

株式会社ディープコア(DEEPCORE)はAI特化型のインキュベーターだ。ソフトバンクグループ株式会社が100%出資し、アドバイザーには東京大学大学院の特任准教授 松尾豊氏や連続起業家として知られる孫泰蔵氏が就任している。

ディープコアはAI分野における優れた若手起業家を育成し、スタートアップを支援していこうという意欲とビジョンに溢れている。
その具体的な活動の第一弾として、インキュベーションの拠点となるコミュニティ&コワーキングスペース「KERNEL」を東京都文京区本郷に開設する予定だ(メンバーは約50名)。AIテクノロジードリブンなコミュニティ運営や企業との共同実証実験、スタートアップ支援などを行っていく。

ディープコアのミッション

そのディープコアが強力なパートナーを発表した。
GPUとディープラーニング業界でリードし、スタートアップの育成にも積極的なNVIDIA Corporation(米国カリフォルニア州)が協業を行うことを発表、AI起業家の育成を共に推進していくことを発表した。
この協業により、ディープコアが開設予定の「KERNEL」のメンバーには、NVIDIAからAIインフラの提供、トレーニングやコンサルティング、起業支援を含む包括的なサポートが受けられるようになる見込みだ。
詳細は下記を参照。

<NVIDIAによるサポート内容> プレスリリースより
1. AIコンピューティングプラットフォーム
AIコンピューティングプラットフォームとして、世界最先端のGPUアーキテクチャであるNVIDIAのVoltaベースのGPUがKERNELに導入されるほか、クラウドベースのプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud (NGC)」の活用を通じて、KERNELメンバーの研究開発やプロジェクトの社会実装を支えます。NGCにはディープラーニングに最適化された、包括的なソフトウェア コンテナーが含まれており、利用者はクラウド経由でKERNELの外からも気軽にGPUコンピューティングリソースにアクセスすることができます。

2. NVIDIA Deep Learning Instituteを通じた人材の育成
NVIDIAは開発者や研究者向けに、最新の AI ツールや AI テクノロジーの使い方に関する実践的なトレーニングである Deep Learning Institute(DLI)を提供しており、すでに世界中で何万人もの開発者が自動運転車、金融、ヘルスケア、ウェブ サービスなどさまざまな分野におけるディープラーニングの活用方法を学んでいます。KERNELメンバーはオンデマンドのトレーニング講座を活用できるほか、NVIDIAやパートナー企業の認定専門インストラクターによるハンズオンのワークショップも開催される予定です。

3. KERNELメンバーへの技術コンサルティング
KERNELで導入するAIコンピューティングプラットフォームの運用サポートやプラットフォーム上で行うディープラーニングの高速化、最適化の技術支援が提供されます。また、NVIDIAのエンジニアがKERNELのメンバーと密接に連携し、メンバーが立ち上げたプロジェクトに関する個別の技術コンサルティングも行われる予定です。

4. Inceptionプログラムを活用した起業家の支援
NVIDIAは革新的なAI ・データ サイエンス領域のスタートアップが事業を成長させ、市場に製品・サービスを短期間で提供できるよう、製品開発、プロトタイピング、導入などの重要なステップを支援するInceptionと呼ばれるプログラムを設けており、世界中で約2,800社、日本でも約100社のスタートアップと提携しています。本協業において、NVIDIAは、KERNELから起業したばかりの有望なスタートアップをInceptionプログラムのパートナーとして迎え、起業後に実際のAIビジネスを効果的に展開できるよう、NVIDIAの世界中のエコシステムを通じてビジネスマッチングをサポートします。また、その他のパートナーへの特典として、最新のGPUハードウェアやソフトウェアへのいち早いアクセスのほか、ハードウェアの割引販売や技術支援などを提供します。

NVIDIA のスタートアップ・アクセラレーター(支援プログラム)「Inceptionプログラム」や「Inceptionアワード」についてはロボスタでもキャッチアップしてきた。興味があれば関連記事をチェックして欲しい。


KERNELとは

同社事業の一環として、東京都文京区本郷に開設される、24時間利用可能なメンバー制の先進的コワーキングスペース。

NVIDIAの協力の下、GPUなどのAIコンピューティング プラットフォームを用意し、自由に研究開発できる環境が提供されている。教育研究機関や企業との共同プロジェクトや、様々な交流の機会を通じて⾃らの内なる可能性に気付き、社会にインパクトを与えるイノベーションを起こす⼈材へと成⻑することを目標としている。

なお、提携教育機関として、現時点では、国内ディープラーニング研究の第一人者である、東京大学松尾研究室と共同研究契約を締結済だ。




最新情報が自ずと集まる学習・交流機会

最新論文の輪読会や、国内外からメンターを招いての交流会などを定期的に行い、最新の技術にキャッチアップしながら幅広いネットワークを築くことができる。自らの積極的にイベントを企画・開催するといった、コミュニティの活性化に向けたメンバーの自発的なチャレンジも可能。


豊富な計算資源と集中して打ち込める環境

GPUの提供を含む豊富な計算資源やデータアセットが、全てのKERNELメンバーの野⼼的な挑戦を可能にする。⾼速Wi-Fiや打ち合わせスペース・リラックスペースの提供、⾷事の⽀援等によってKERNELメンバーをサポート。そのほかにも様々なバックグランドのメンターからのアドバイスを得られ、コミュニティーマネージャーも常駐し、メンバー同⼠のコミュニケーションを促進する。


なお、現在も、同社ホームページ内「KERNELメンバー募集要項」にてメンバー応募フォームが用意されている。


エヌビディアとディープコアからコメント

エヌビディアとディープコアからはそれぞれ下記のコメントが届いている。

エヌビディア 日本代表 兼 米国本社副社長の大崎真孝氏
日本国内において、AIはものづくりやサービスを変革させる大きなポテンシャルを秘めており、国際競争力を高め、人々の生活の質を向上させることができるでしょう。世界最先端のNVIDIAのディープラーニング プラットフォームと、DEEPCOREさまのAIに特化したインキュベーションを組み合わせることで、日本の優れたAI人材による画期的なスタートアップの立ち上げを加速させ、さまざまな産業におけるAIの導入を活性化することを期待しています。
DEEPCORE 代表取締役社長の仁木勝雅氏
ディープラーニングを支えるGPU開発で世界をリードするNVIDIAさまと協業し、共に起業家育成に取り組むことを、大変喜ばしく思っています。ディープラーニングは、今後あらゆる産業に革新をもたらす技術です。この変革期に、DEEPCOREは優れた若手AI起業家を育成することで、世界に破壊的イノベーションを起こすことを目指しています。DEEPCOREは、KERNELメンバーに、NVIDIAさまが支援する最高の環境を提供することで、このイノベーションが加速することを確信しています。

両社の協業を通して、日本のAI起業家の育成が加速することを期待したい。

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ロボスタ編集部
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