世界コンピュータ将棋選手権がGWに川崎で開催 「AlphaZero」活用の将棋ソフトがフランスから初参戦

コンピュータ将棋協会(CSA)は将棋ソフトの実力向上を図ることを目的とした、第28回「世界コンピュータ将棋選手権」を川崎市産業振興会館にて来週2018年5月3日~5月5日に開催することを発表した。

今大会の見所はフランスからの「AlphaZero」を使用したCrazy Shogiの初参戦。迎え撃つのは前回ponanzaを破って優勝した「ライブラリブレンド」のelmo。そしてニコニコ生放送リスナー協力者全員のパソコンスペックを使用して「クラスタリング探索」を行う大合神クジラちゃん2。その他「ディープラーニング」を用いた強豪ソフト同士の手に汗を握る星の取り合いに注目だ。



コンピュータ将棋を使った一般向けイベントについて

今回、世界コンピュータ将棋選手権を盛り上げるために、5月5日土曜こどもの日に9階特設イベント会場が設置される。ホールでの大盤解説をニコニコ生放送内で行い、特設イベント会場内の200インチプロジェクタスクリーンにて実況。そして昨年まで一般参加者は観戦のみだったが、今年は手や頭を動かしながら談笑をしながら楽しめる工夫がされている。



同会場では、一般参加者を交えた「プロ棋士とコンピュータ将棋開発陣による座談会」(午前11時15分~45分)が企画されているほか、コンピュータ将棋による棋力測定(100円で認定証状発行も受付ている)や、昔懐かしいファミコン将棋との勝負を楽しむコーナーも用意されている。入場無料で入退場も自由となっている。



同時に、こどもの日特別企画としてペア参加「将棋大会 with Computer」も開催される。3手ずつペアで交互に指す本将棋に加え、コンピュータ将棋プログラムに次の一手(3手分)を任せることが可能。コンピュータAI将棋プログラムは、相手との棋力差によって使用回数制限が設けられている。



ペア参加将棋大会はこどもの日ということもあって親子や孫とのペアが参加しやすい内容だが、友人同士、兄弟姉妹、カップル、その他でも参加が可能。申込は世界コンピュータ将棋選手権イベントサイトから行う。ちなみにサイトでは事前に棋力をチェックすることが出来るようになっており、そちらでペアの棋力を報告してから登録を行うユニークな参加申し込み方法が採用されている。

藤井聡太六段の活躍もあり注目度が高まっている「将棋」を、最先端のAI技術と共に楽しむことができる、貴重なイベントになることだろう。

■ 世界コンピュータ将棋選手権概要

日程

2018年5月3日(木)~5日(土)

5月3日(木) 一次予選 変則スイス式8回戦
5月4日(金) 二次予選 変則スイス式9回戦 24チーム(16チームシード)
5月5日(土) 決勝リーグ 8チーム 7回戦

場所

川崎市産業振興会館 9階特設イベント会場(神奈川県川崎市幸区堀川町66-20)

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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