GoogleがGoogle Assistantアプリ開発スタートアップ向けの新しい投資プログラムを発表。Alexa Fund対抗へ。

Googleがデジタルアシスタントの可能性を広げるため、音声関連のスタートアップへの投資プログラムを開始した。




投資概要

Googleが音声アシスタントのエコシステムを前進させているスタートアップに投資し、密接に協力するというもの。

アシスタントの機能を拡張したり、デジタルアシスタント用の新しいハードウェアデバイスを構築したり、旅行・ゲーム・ホスピタリティなどの特定の業界に注力するテクノロジーを開発しているスタートアップを探しているという。

なお、ファンド総額は発表されていない。

Googleが投資したスタートアップに対して以下のメリットを提供するという。

・スタートアップに必要な資金提供。
・Googleのエンジニア、プロダクトマネージャー、デザインエキスパートなどからのアドバイス。
・Googleパートナーシッププログラムによる新機能への先行アクセスなど早期市場投入を支援。
・Google Cloud Platformへのサービスアクセス。
・Googleのマーケティングチャネルを通じたプロモーションのサポート。

お金以上のサポートが充実しているのが特長だ。


投資ポートフォリオ

現在投資済みの案件として以下4件が紹介された。


BotSociety


BotSocietyは音声インターフェイスの設計、プロトタイプ作成、ユーザーテストを可能にするツールを開発。


Go Moment


GoMomentはホテルゲスト向けのAIコンシェルジュのIvyを開発。


Edwin


Edwinは、英語を勉強する人向けの個人英語教師サービスを開発。


Pulse Labs


Pulse Labsは音声アプリ開発者向けのテスト・分析ツールを開発。


僕はこう思った:

GoogleはAmazonが先行していた音声スキル・アプリのデベロッパー支援領域を急速にキャッチアップしていることがわかります。

Alexa Fundの競合サービスとなる今回の発表は、スタートアップにとっては良いニュースですね。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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