アリババやDJIの倉庫など、3000台の物流ロボット導入実績を持つギークプラス 「EVE SLAM型」の国内販売開始

物流ロボットの製造・販売を手掛ける株式会社ギークプラスは、自動搬送ロボットEVEシリーズの新商品として人との共存が可能な自動搬送ロボット「EVE SLAM型」の販売を開始することを発表した。ギークプラスは、中国・北京に本社を置き、物流ロボットの製造・販売を手掛ける中国ギークプラス社の日本法人。中国ギークプラス本社は100億円以上の資金を調達するなど大きな注目を集める物流ロボットのスタートアップで、「T-mall」を手掛けるアリババグループをはじめ、ドローン製造最大手のDJIや大手スポーツ用品販売店のアルペンなど約3,000台のロボットを導入する実績を持つ。



日本法人は昨年設立され、輸入販売元として国内における販売、ユーザーサポート業務などを行なっている。

今回発売された「EVE SLAM型」は、ロボットが周囲の状況を確認しながら最適なルートを走行する「SLAM方式」を採用することにより、物流センターや製造工場等床面の工事をすることなく、パレット、台車、ラックなどを最大1,000kgまで搬送できるロボット。

障害物自動回避機能や障害物検知時の停止機能を搭載し、工場内や倉庫内で、人とロボットの共存が可能。また、1つのマップを複数のロボットが同時に確認することができるギークプラス独自のマッピングシステムを開発。これにより複数台のロボットを導入した際にも安定した走行を可能としている。

EVE SLAM型は、200kg、500kg、1,000kg搬送可能な3種類のロボットが用意されており、物流施設にロボットの選択ができる。



ロボット上部に様々なアタッチメントの取り付けができ、これにより、パレットやカゴ台車の搬送、コンベアから別のコンベアへ商品の移動、人に追従したピッキング作業など様々な搬送に対応できる。



大和ハウスグループの株式会社アッカ・インターナショナルの拠点であるECファクトリー千葉(千葉県印西市)に試験導入がされており、同施設内で実際の運用の見学を行なうことができる。

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ロボスタ編集部

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