人と旅する 身長2mの巨大パートナーロボット「ハルモニア・コンパス」が万博でお披露目 V-Sido搭載、ルートガイドや荷物運びもお任せ

アスラテックは、ハルモニウムの制作する新型巨大六脚ロボット「ハルモニア・コンパス」(コンセプトモデル)を万博で展示する。


身長は約2mで迫力満点。自律で動作することができて、人の旅をお供し、愛らしさも併せ持つ独特の魅力を感じるロボット。アスラテックのロボット制御システム「V-Sido」で制御されている。
展示期間は2025年9月16日(火)~9月28日(日)。


「ハルモニウム」と「ハルモニア・コンパス」

ハルモニウムは、芝村ひばり(@skylark_mmm)氏、大嶋悠司(@overs_5121)氏、吉崎航(@W_Yoshizaki)氏からなるプロジェクト。


巨大六脚ロボットの「ハルモニア・コンパス」は、独立行政法人 情報処理推進機構の2025年度上期 未踏アドバンスト事業に「大型六脚ロボットによる適応的行動獲得システムの開発」として採択されている。


公開展示されるのは「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)会場内の「ロボットエクスペリエンス」(アメリカ館、フランス館のとなりにあるロボット&モビリティステーション)、アスラテックの展示会場「未来のロボット展 Geared by V-Sido」。


人と一緒に旅をするパートナーロボット

V-Sidoの開発者、アスラテックの吉崎氏によると「ハルモニア・コンパスは、人と一緒に旅をするパートナーロボットのような存在です。QDD(準ダイレクトドライブ)モーターは滑らかさや反応が良いなどの特徴があります。一方、力強さという点では限界があって、四足歩行だと犬型のサイズに限定されてしまいです。そこで6脚にすると、もっと大きな身体の歩行ロボットで、可搬重量も大きなものが実現できるのではないかとチャレンジしました」


「強化学習なども使って知的にし、人を見つけて近付いてきて話しかけたり、ルートをガイドしたり、ロボットハンドを搭載してモノを持ったり、などの展開が考えられると思っています」と語っている。


期間中に万博会場に訪れる予定の読者は、「ハルモニア・コンパス」の実機を実際に体感することをおススメする。


ロボスタでヒューマノイド関連のオンラインセミナーを開催(アスラテックの吉崎航氏も登壇)

ロボスタでは9月のオンラインセミナーでヒューマノイドに関連するセミナーを2つ開催します。

ヒューマノイドや巨大ロボ最前線 (9/4正午 お申込み締切)

ひとつは、ヒト型ロボットや巨大ロボット、4脚モビリティなどのロボット制御システム「V-Sido」を開発したアスラテックの吉崎氏がゲストの【オンラインセミナー】「動く・乗る・魅せる!巨大ロボの最前線」ロボット制御システムV-Sido開発者の吉崎航氏が描く AI時代のロボット制御の未来 です(2025年9月8日(月)開催、詳しくはこちら)。



ヒューマノイド研究の最前線、進化と課題、日本の現在位置

そしてもうひとつは、日本から世界へ向けて、ヒューマノイドを含むロボットのファウンデーションモデル(基盤モデル)の実現を目指す「AIロボット協会(AIRoA)」の尾形理事長がゲストの「ヒューマノイドの進化と課題、日本の現在位置 ~ヒューマノイド研究の最前線、AIロボット協会・尾形理事長に聞く」(2025年9月11日(木)開催、詳しくはこちら)です。どちらも無料ご招待キャンペーン中です。ぜひご参加下さい。

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神崎 洋治
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神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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