魚の生息環境の可視化で「釣りをもっと楽しく」 スマートルアーが4千万円の資金調達

9月27日、株式会社スマートルアー(北海道札幌市)は、株式会社北洋銀行と株式会社北海道二十一世紀総合研究所が運営している「北洋SDGs推進ファンド」からの出資と、日本政策金融公庫の挑戦支援資本強化特例制度による融資を合わせた約4000万円の資金調達を発表した。



釣り人支援系ベンチャー企業

スマートルアーは、 センサー内蔵ルアー(疑似餌)やスマートフォンアプリを使って「魚が暮らしている環境」を可視化し、水中環境と釣果のデータを組み合わせて分析することで、釣り人の作戦づくりや、釣り人向け情報サービスを提供するベンチャー企業だ。






解決する課題、プロダクト

これまで、水中環境を測定する機材は科学的な研究など、ごく限られた領域でしか使われていない。そして通常のセンサーは空気中での使用を前提としているため、防水性を確保しつつ感知性能を確保することが難しい。さらに水中では電波がほとんど届かないため測定データの取り出しが困難、という問題もある。

加えて、既存の釣り人向けアプリは釣り人にとっては秘密にしたい「釣れた場所」の共有をコアな機能としており、使いづらいという課題があるという。

スマートルアーは、今回調達した資金で、これらの課題を解決する低コスト・超小型のセンサーモジュールや、連動するスマートフォンアプリを開発し、国内のみならず、グローバルなサービス展開を目指すとしている。

同社は今年5月にもSapporo Founders Fundから資金調達を行なっている

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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