自動車メーカー10社が協力する「SDLアプリコンテスト」、車のデータを活かしたアプリを募集

SDLアプリコンテスト実行委員会は、「SmartDeviceLink(SDL)」に対応するアプリを広く募集する「クルマとスマホがつながる SDLアプリコンテスト」を開催することを発表した。

SDLとは、クルマやバイクとスマートフォンを連携させるオープンソースの国際標準規格。iPhone・Androidアプリがこの「SDL」に対応していれば、クルマやバイクの運転中でもアプリを安全に使えるようになるというものだ。年間で約2,000件発生している「ながらスマホ」による事故を減らしたいという思いと、運転中にスマホを使いたいニーズを考慮して開発され、現在世界中の自動車メーカーが導入を進めている。

SDLを推進する自動車メーカーの一社トヨタ自動車が公開しているコンセプトムービー

SDL車載機とスマートフォンを連携することにより、スマホアプリにクルマのデータを送ることができるのも特徴の一つ。エンジン回転数や車速、ドアの状態などを活かしたアプリを開発することが可能だ。

このコンテストでは、SDL対応のスマホアプリの新規開発や、すでに提供中の自社アプリからSDLのAPIを呼び出す事例を広く募集する。四輪だけでなく、二輪向け、業務向けなど、実際に利用するシーンを想定して思わずクルマに乗っているときに使いたくなるアプリを求めている。

開催に協力するSDLコンソーシアム日本分科会は、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、SUBARU、ダイハツ工業、三菱自動車工業、スズキ、ヤマハ発動機、川崎重工業、いすゞ自動車の計10社の自動車メーカーで構成されている。自動車メーカーが一体となって開催するコンテストというわけだ。

応募は、個人・グループ・企業・学校などは問わない。すぐれたアプリの開発者には、グランプリとして賞金50万円と副賞を贈呈。特別賞含め、賞金総額は100万円となる。

審査基準は、「テーマに沿っていること」「アイデアや利便性が優れていること」「完成度が高いこと」の3つ。





すでに応募は開始されており、応募締め切りは2019年1月31日(木)。公式ページから応募することができる。

SDLは、米国では公式な発表はないものの「Amazon Alexa」にも対応し、日本においては「LINE Clova」が対応、トヨタ自動車との協業を発表している。音声アシスタントとも関連が強い注目分野だ。

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ロボスタ編集部

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