NTTドコモとトヨタが共同実験 5Gでロボット「T-HR3」を10Km想定の遠隔地から制御成功

NTTドコモと、トヨタ自動車は、遠隔地間(約10キロメートル)を想定した実験環境において、その一部区間に「5G(第5世代移動通信方式)」を活用することで、トヨタが開発したヒューマノイドロボット「T-HR3」を制御することに成功したことを発表した。

T-HR3は、コックピットから操縦することで、本体を動かすことができる遠隔操作ロボット。搭乗することで、外からの力(重さなど)を感じながら、操縦者と同じ動きをさせることができ、ダンスができる程のしなやかさを持っている。

しかしこのロボットのやさしく、しなやかな動きを実現するためには、T-HR3とマスター操縦システム間で制御信号をやり取りする際に発生する通信遅延をなるべく少なくすることが求められる。そのため、これまでは比較的通信遅延の少ない有線接続での実験を進めてきた。

今回の実証実験では、5Gの特徴の1つである低遅延性を活用し、5Gを用いた無線接続を一部含む遠隔地間を模擬した環境において、T-HR3の制御に成功。具体的には、「ボールを両手で挟んで持つ」「ブロックをつまむ、積み上げる」「人と握手をする」などの力の伝達が必要となる動作を、有線接続時と遜色ないレベルで行えることが確認できたという。


①事前に10km離れたお台場エリアと東京スカイツリー間の有線接続の遅延時間を計測し、②そこで実測した遅延時間を遅延付加装置に加えた

12月6日(木)から2日間東京ビッグサイトで開催される「DOCOMO Open House 2018」にて、この実験のデモが行なわれる。東京スカイツリーにあるマスター操縦システムから、東京ビッグサイトのT-HR3を遠隔操作する。操作の模様はモニターに映され、リアルタイムに動くロボットを見ることができるというものだ。操縦体験ができるものではないが、遠隔地から淀みなく動くロボットを見ることができるのは、興味深い体験になることだろう。ぜひ会場で。

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ロボスタ編集部
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