クラウドマインズが提案する「未来の自動販売機」、ロボデックスで展示!ロボット普及のため最先端サーボも発表

クラウドAIやロボット関連事業を展開するクラウドマインズジャパンは、クラウド管理型AI自動販売機、人間協働型AIクラウドサービス、ロボット用廉価アクチュエータ、Pepperと連携したクラウド監視・オペレータ運営管理システムなど、AIやロボット、IoTに関連するサービスや製品をロボデックスで展示している。AIとIoT、クラウドとロボットを組み合わせた未来の提案だ。

同社の代表取締役社長の朱暁華氏(冒頭の写真)は「ロボットやコントロール端末、全体を包括するソリューションを揃え、AI、クラウド、IoT、ロボット時代の安全で高品質なプラットフォームを提供し、人々の幸せに貢献することを目指しています」と語る。




AIとクラウド、ロボットを活用したソリューション群


自動販売機、されど未来を写す

ロボデックスでは、無人決済の「クラウド管理型AI自動販売機」が展示されている。「自動販売機なんだから無人なのは当然だ」と思うかもしれないが、技術的に重要なポイントを盛り込んだ販売機だ。人が販売機の前に立つだけでカメラが顔認証し、販売機の扉のロックがはずれて開けることができる。人が中から商品を取り出す様子を、カメラと重量センサーで認識して、手に取った商品を判別、登録済みのカード情報等で自動的に商品代金が決済されるしくみだ。


クラウド管理型AI自動販売機

商品棚の状況と重量をカメラとセンサーで検知し、手に取った商品を解析、自動決済が行われる

自動販売機単体として考えると「既存の自動販売機でも良いのでは」とも感じるが、拡張性を考えると今後はこれらのカメラとAI技術が企業や施設内など、社会のさまざまな場所に入り込んでいくことになる。

顔認証の情報はクラウドで管理されているので、他の場所に設置した自動販売機でも、顔認識データは共有して使用ができる。自動販売機以外でも、入退室管理したいドアなどにも広範囲で利用できる。例えば、ホテルでチェックインするときに顔情報を登録すれば、自室のドアの開閉やミニバー(冷蔵庫)の開閉や決済、大浴場やフィットネスルームのドア開閉や決済などに応用することができる。ホテルチェーンなどでは、一度登録すれば全国共通で利用できるメリットもある。


■クラウド管理型AI自動販売機のデモ

海外ではホテルの各部屋に設置したミニバーをこれに置き換えたり、オフィスなどで導入や実証実験がはじまっている。


AIまたはオペレータがPepperを介して接客

クラウドマインズのブースではお馴染みソフトバンクロボティクスのPepperも展示され、携帯ショップの受付を行うデモが行われている。Pepperは会話型のAIシステムと連動していて、来店客の質問を聞き取り、AIが自動で回答する。

実はその顧客とAIのやりとりは画面を通してオペレータがリアルタイムで確認することができる。また、顧客とAIとの会話が上手くいっていないことをAI自身が画面上にアラートで通知する。オペレータは複数のロボットが応対する画面を見たり、AI自身のアラートを確認して状況を把握する。AIでは役不足の状況と感じたら、オペレータにスイッチ(交替)して対応を行う。その場合は、オペレータはテキスト入力によりPepperに発話させ、ロボットによる案内を質の高い対応に軌道修正する。

AIが正しく応対できずにオペレータにスイッチしたやりとりはAIにフィードバックして、やがては精度の高い回答ができるようになる。そうなればオペレータにかかる負担も減っていき、効率化が更にはかれることが期待できる。



このシステムには同社が開発した「HARI」(Human Augumented Robotics Intelligence)が活用されている。HARIはAIをディープラーニングなどの機械学習で高度化し、監視、IoT制御、ロボット操作や管理などに活用できる。AIの知能化が現場に対応できないケースはオペレータが遠隔対応することで業務を進めるとともに学習を行い、人間との協働を目指している。


最先端のサーボユニットを発売予定

サーボモータ、サーボドライブ、減速器、エンコーダなどのコアコンポーネントを集積した「スマートコンプライアントアクチュエータ」も展示している(2月に本格的に発表する予定)。人とぶつかると自動で停止する機構を持ち、同等の性能で1/10のサイズを実現していると言う。価格も従来の1/10(同様の性能の他社製品比)を目指したいとしている。

ロボットの価格が下がりにくい理由のひとつに、サーボモータが比較的高額だという点ある。ロボットの構成比率をアクチュエータが大きく占めていることにも由来する。前出の朱社長は「高性能なアクチュエータを安く提供することでロボットの普及を後押ししたい」と語っている。



基本サーボシステムはロボット全体のハードの70%を占めると言われている。

既存モデルは最小直径10mm〜100mmの一体型アクチュエータ製品をカバーし、サービスロボットの指からウエイトの関節まで、応用環境をカバーするとしている。


レスキューヘルメットや分子構造解析センサーなど

クラウドマインズは他にもカメラとLTE通信機を搭載したAIレスキューヘルメット(救助要員が着用する)、警察や税関、研究室などで利用できるスマートクラウド ラマンセンサー(赤外線とラマン分光法により、分子構造や結晶構造などを検知できる)、医療向けのスマートクラウド超音波検査器なども展示している。


AIレスキューヘルメット

粉末や液体など、物質の成分を解析するスマートクラウド ラマンセンサー

スマートクラウド超音波検査器 妊娠検査、健康診断、緊急救命、手術、回診検査などに活用されると言う

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ロボスタ編集部
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