2019年1月30日、国内で発表された新型BMW 3シリーズ。注目の車載AIアシスタント「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント(BMW Intelligent Personal Assistant)」を早速、体験しに行ってきましたのでレポートします。
新型BMW 3シリーズ
新型BMW 3シリーズは3月9日発売のため、まだBMW正規ディーラーでも見ることはできないのですが、東京駅からすぐのグラントウキョウサウスタワー1Fの「BMW Group Terrace」で、1台のみ展示されているのです。
展示車両はスポーツモデルのBMW 330i M Sport。車両本体価格6,320,000円、オプション983,000円を足した展示車両の合計価格は7,303,000円でした。
展示車両は実際に触ることもできますし、運転席に座ることもできます。早速乗り込んでみます。
センター部分には10.25インチのコントロールディスプレイ、メータークラスター内には12.3インチのフルデジタルメーターパネルが設置されます。もちろん画面の表示は好きなようにカスタムすることができます。
ステアリングホイールのスポーク部にはスイッチがたくさんありますが、右スポークの右下にあるマイクアイコンのボタンを押すことでアシスタントを起動することができます。ステアリングから手を離さずにアシスタントを間違いなく起動させることができる仕組みです。音声でウェイクさせるよりも間違いがありません。
コントロールディスプレイはタッチ操作、ステアリングホイールのボタン、センターコンソールのiDriveコントローラー、音声、ジェスチャーのいずれでもコントロール可能です。
アシスタントを呼び出すと、コントロールディスプレイにマイクの画像が表示されます。この状態で様々な指示をうけつけてくれます。
指示の例も画面で表示されます。最初は「ヘルプ」といってコマンド例を把握すると良いと思います。
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの動画
さて、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを実際に使ってみた様子を動画でお届けします。
こんにちは~ナビ設定
挨拶すると挨拶を返してくれました。その後にナビの設定をファジーに指示してみました。するとまだナビの動きが完璧ではなく、ナビに目的地がセットされませんでした。
天気
続いて天気の確認です。場所を指定しませんでしたので現在地がわからないという返答をしつつも、ディスプレイを活用した天気予報を表示してくれました。基本的に場所を言わなければGPSで取得した現在位置で判断して欲しいですね。
ラジオ
J-Waveのセットを指示したところ、周波数81.3ではなく85.1にセットされてしまいました。私の発話がおかしいのかもしれませんが・・・。
電話
車内でニーズの高い音声コマンドに電話があります。試してみたところスマートフォンのBluetooth設定が必要だったようで展示車両では動作確認できませんでした。まぁこれは仕方ないですね。
雑談
「退屈なんだけど」と伝えた場合は、欧米仕様同様、見事な返しをしてくれます。ただし音声合成音イントネーションは非常に聴きづらくチューニングがされていないのか、もしくは不十分という印象を受けます。
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを使ってみての感想

まず前提として、今回の体験は施設内でエンジンも掛けていない状態なので、実際の走行中の聞き取りに比べて有利な状態です。にもかかわらず、音声の聞き取り精度があまり良くない印象でした。同じコマンドを何度も指示し直すケースもありました。聞き取り後の自然言語処理、応答速度、音声合成などどの項目においても現状ではAlexaやGoogleアシスタントには及んでいないという印象を受けました。
カタログに書かれている素敵な内容はまだ日本語版としては実現できていないと感じます。もちろん3月の発売前の段階なのでここから市販までに改善される可能性もありますし、そうであることを期待したいと思います。
メルセデス・ベンツAクラスに搭載されたMBUXの体験レポートも参考にどうぞ。







