AIで手書き文字の誤読を75%削減 パナソニック「帳票認識ライブラリー」
パナソニック ソリューションテクノロジーは、OCR向け「帳票認識ライブラリー」のオプション製品として、手書き文字の認識精度をディープラーニングによって改善した「帳票認識ライブラリー AI手書き文字認識オプション」の提供を開始したことを発表した。「帳票認識ライブラリー」は、複数フォーマットの中から帳票画像に適合するフォーマットを識別し、帳票内の文字画像やチェックマークなどを認識して文字コードに変換する開発ツールキット(SDK)。
手書き文字は文字サイズのばらつきや書き癖など機械による読み取りが困難な文字が多く、正確なデータ化に課題がある。また「働き方改革関連法」が成立し、2019年4月1日(月)より長時間労働の是正など関連法が施行されることにより、手書きによる各種書類を扱う現場では働き方の見直しが求められている。
帳票認識ライブラリーとは
「帳票認識ライブラリー」は、複数フォーマットの中から帳票画像に適合するフォーマットを識別し、帳票内の文字画像やチェックマークなどを認識して文字コードに変換する開発ツールキット。かすれた文字など低品質文字にも強い高精度OCRエンジンを搭載し、スキャンした注文書・勤怠管理表・アンケートなどの帳票画像から、活字、手書き文字、チェックマーク、バーコード、QRコードなどを認識し、編集可能な電子データに変換してくれる。
同ライブラリーを既存ソフトウェアやシステムに組み込むことによって、受発注業務におけるデータ入力作業の効率化や、アンケート調査におけるマークシート方式での集計システムなど、顧客のニーズに合わせてスピーディーに構築することができる。
AI手書き文字認識オプションとは
AI手書き文字認識オプションは、申込書や請求書、アンケート用紙などに記入された「住所・氏名・会社名・電話番号」において、今まで認識が難しかった手書き文字の認識率をAI技術によって大きく向上。手書き文字の誤読を75%削減したことで、手書き文字を含む紙帳票のデータ入力やチェック作業を省力化し、顧客の業務効率化をサポートしてくれる。
同オプションは、隣接文字同士が接触している手書き文字の認識や、「村」などの部首が左右に分かれている漢字、そして「ッ」など、カタカナの小さい文字の認識に対応している。
オプションを導入するには、「帳票認識ライブラリー Ver.8.50」以降の基本ソフトが必要になる。
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。