【動画あり】等身大のアイドルロボット「高坂ここな」が吉祥寺でイベントデビュー!新しい動画も公開

ロボットプラットフォームを提供するスピーシーズ株式会社は、世界初として等身大(身長約155cm)の仕草ロボット「高坂(こうさか)ここな」のアイドルロボットマネキンをビジネス展開することを発表した。





アイドルロボットマネキンのビジネスとは

ロボット技術を使って従来の動かないマネキンに代わり、滑らかに、かつ正確に動くようにしたもの。同社は「等身大のマネキンがしなやかに艶やかに動くさまは、従来のマネキンでは得られない動的なイメージを服装やファッション小物に与えることができ、これまでにない斬新な商品価値を顧客に提供することが可能となる」としている。


一般店舗での集客やイベントでの企業のプロモーション活動を促進することを目的としていて、特徴としては目の動きや指の動きも可能な42の関節自由度を持ち、一般のマネキンの様に衣服を自由に取り換えることができる。また、移動用の台車が設けられていることでロボットマネキンの設置や移動が容易で、一般的な自律型ロボットと異なり、倒れる危険性がない為、人の近くに置いても安全だとしている。

今回「高坂ここな」の開発元であるスピーシーズのオフィスがある吉祥寺の雑貨・洋品のセレクトショップ大原商店の販売促進会という形でデモンストレーションを行う。展示期間は7月26日~28日の3日間、13時~17時。

ロボットの動画は下記を参照。ハードとソフトウェアに各種改良を加え、バラードの様なゆったりした繊細な仕草も表現可能になった。




ダンスが踊れるロボットとして機能アップ

これまで最多の関節数42自由度を持つダンサブルタイプのロボットとして、 目と瞼の動き、指の開閉動作などの機能をアップデートした。それにより表現力の高い仕草ロボットとなった。例えば目は上下左右に動かすことができて、瞼も開閉、手首だけでも4つの自由度を持っているので、一般的なロボットでは不可能な繊細な表現=「仕草」を表現する事も可能になったという。
また、人気の高い3DCG制作ソフト MikuMikuDanceでモーション作成が可能となっていて、手軽にモーション作成が可能なことも特徴のひとつ。

標準外装は同社オリジナルの「高坂ここな」だが、外装のカスタマイズを含むレンタルも行う。


利用費用概要

ロボットのレンタル価格は100万円/日(ビジネス貢献度や長期間による割引制度あり)。
顔や服装などのカスタマイズも可能。ロボットの販売価格は2,000万円。

同社はリリースを通じて下記のように発表している。


【美しい等身大仕草ロボット『高坂ここな』の他の用途】
『高坂ここな』は、各種ビジネスシーンでの応用が可能となるように、人と同等な寸法・外観を備え、感情を『仕草』で伝えられるロボットとして開発されました。滑らかな動きによる表現力を有する『美しくスリムで繊細な動きのロボット』=『美しい等身大仕草ロボット』のプラットフォームです。これにより従来のロボットでは不可能であった『アートとロボットのコラボレーション』が可能になりました。

高坂ここなを用いたエンタテインメントシステムは、様々なアートやコンテンツ、イベント、アミューズメントパーク、ビジネスシーンなどでお客様に感情を伝えるためのアバターとして最適です。

『高坂ここな』は、お客様のご要望によりその動きや音声などのコンテンツやアプリケーションプログラム(AIや会話なども含む)も自由に制作出来、ロボットの外観や外装などのハードウェアも自由にカスタマイズする事が可能です。当社では『高坂ここな』を用いたプロフェッショナルエンタテインメントシステムを提供してまいります。

技術的背景
ロボットの課題「美しくスリムで繊細な動きのロボット」を実現する特許技術
ロボット技術を応用してフィギュアーなどの美しいキャラクター商品を静かに動かす事が出来れば、大きなビジネスの可能性が有る事は多くの人が論じています。しかし、関節部分にサーボモーターを内蔵する従来型のロボットの構造ではサーボモーターの大きさと重さ、モーターの発する音がネックで“美しい動くロボット”は実現出来ませんでした。そこで当社ではそのための技術開発を行うとともに必要な特許を4件国際出願(2件はすでに国内で取得済み)しています。

また、今回の美しい等身大仕草ロボットでは、新たな特許技術(特許第6408748号)として美しい外観と関節を構成する方法やモーターの配置と回転力による駆動力の伝達方式(リモートモーター方式)を取得し、最適なメカ構造を得ています。それにより、入手が容易でメンテナンスがしやすい一般産業用サーボモーターを用いてスリムな少女型の体形をも実現する事が可能となりました。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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