
SBドライブは、CEATEC実施協議会が「CEATEC 2019(シーテック)」の開催に合わせて行う「自律走行バスの実証実験」に協力することを発表した。SBドライブは、この実証実験において「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」を提供する他、道路のデータ収集やルート設定などの技術面における走行準備や、関係者との調整などを行う。
信号情報を取得してに自動で走行または停止する
SBドライブは、自動運転を前提に設計された「NAVYA ARMA」の公道での走行実証を目的に、2019年6月に車両の新規登録(ナンバーの取得)を行っている。
今回の「NAVYA ARMA」は、一般車両の進入を制限して専用空間にすることなく公道を走行する。また、車両が合計7基の信号情報を取得し、各信号を通過する際に表示される色を予測することで、急制動を行わずに自動で走行または停止することが可能。
この実証実験では、「CEATEC 2019」の会場である幕張メッセを「国際展示場」9~11 ホール前のロータリーから出発して左回りに1周するルート(約1.5 キロメートル)を走行する。
実験では自律走行車両運行プラットフォームを使用
さらに、SBドライブが開発中の自律走行車両運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使用して、遠隔地からダイヤに基づく走行を車両に指示するデモンストレーションや運行管理を実施する。「NAVYA ARMA」が信号と連携したり、遠隔地から指示を受けて走行したりするのは、日本で初となる。
SBドライブは、この実証実験において「NAVYA ARMA」を提供する他、道路のデータ収集やルート設定などの技術面における走行準備や、関係者との調整などを行う。また、運転手と、車両に同乗して運転手を補助する保安要員を、訓練を受けたSBドライブの社員が務め、緊急時には手動運転に切り替える他、不測の事態に備えるなどの十分な安全措置を取る。
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SBドライブ
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山田 航也
横浜出身、1998年生まれの20歳。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。