日経 xTECH EXPO 2019、クロスヘルスEXPO等が開幕!テスラ3の分解、未来の移動を五感で疑似体験、「unibo」や「anco」「ugo」なども展示

「日経 xTECH EXPO 2019」(クロステック)が開幕した。日経クロストレンド EXPO 2019、クロスヘルスEXPO 2019との併催で、さらには11のイベントとの同時開催。実際、イベント内では、入出場においてはっきりとした区分けがないので、特にどの会場なのか意識をする必要がないが、これだけ多いとカオス感は否めない。



【同時開催のイベント】
エンタープライズICT 2019、クラウド Impact 2019、Security Solution 2019、人工知能/ビジネスAI 2019、FinTech & ブロックチェーン 2019、IoT Japan 2019、デジタルものづくり 2019、建設テック 2019、働き方改革 2019、HRテック&ラーニングテクノロジー 2019、デジタルドキュメント 2019


会場は東京ビックサイト西棟、会期は2019年10月9日(水)~10月11日(金) 10:00~17:30となっている。入場料は3,000円だが、招待者・事前登録者は無料となる。


多くの講演セミナーも見どころ。写真はアリーナで講演する東日本旅客鉄道 常務取締役 CTO・CISO 技術イノベーション推進本部長 太田 朝道氏。「オープンイノベーションによるモビリティの変革」





テスラの最新電気自動車「モデル3」を分解展示

会場では日経BPが、最新のテスラ社の電気自動車「モデル3」を分解し、フレームを含めた外観と主要部品を公開している。これからの自動車の形を示唆する電気自動車のフレーム、パワートレーン(リアモーター)、センサー、ミリ波レーダー、車載コンピュータ、カメラ類が分解パーツ展示されている。


日経BPはいつも新型iPhoneなどを速攻で分解しているが、まさかテスラまで分解するとは・・。

助手席側のダッシュボード内に格納されているオートパイロットや車両制御用のコンピュータ


思い起こせば数年前、日経BPは「Pepper」を分解。そのパーツ解説をトレンディEXPOでロボスタの神崎が講演で解説を行ったことがある。



未来の移動を五感で疑似体験できるXRコンテンツ

自動車関連で面白いところではデンソーが未来の自動運転の車内を体験するコーナーを用意(現地で時間予約制)。
自動車のシートに座って、VR体験できるのは五感刺激による、リラックス、スリープ、フォーカス、エナジーの4つのモード。


リラックスモードは包み込み空調、シートヒータ、フレグランス、シート駆動、バーチャルロケーション、3D音響でドライバーにリラックスを提供する。


スリープモードはほかに保湿空調、照明制御、ノイズキャンセル等の技術を駆使して安眠環境を提供する。
フォーカスモードは首元冷風、フレグランス、ホログラム等で最適な「仕事環境」を提供。エナジーモードはパワフルに活動できる活力を提供する。





TRI-ADが「Guardian」と「Chauffeur」の告知

もうひとつ自動車関連で意外だったのはTRI-AD株式会社がブースを出していることだ。TRIはヨタ・リサーチ・インスティテュートの略称、シリコンバレーに本拠を置く、いわばトヨタがAI、自動運転、ロボットの開発を行っている研究所だ。TRI-AD(ADはアドバンスト・デベロップメント)はジェームス・カフナー氏がCEOの日本法人で、トヨタ90%、アイシン5%、デンソー5%が出資、主にTRIとトヨタ自動車の開発陣をつなぐ役割をする。2018年3月に設立され、すでに社員は380人となっている(2019年5月時点)。


ブースではイメージ動画が公開され、ロボスタでも紹介してきたTRIが研究している自動運転技術とその段階的なプロジェクト「Guardian」(ガーディアン)と「Chauffeur」(ショウファー:運転手の意)がポスター展示されていた。出展した目的を聞くと、ひとつは「Guardian」と「Chauffeur」の認知度を上げること、そしてキャリア求人のためとのこと。






「クロスヘルスEXPO」内ではコミュニケーションロボットも展示



ユニロボットの「unibo」

TISブースでは、ユニロボットの「unibo」(ユニボ)を稼働展示。


個人を識別して好みを学習したり、会話から感情を解析したり、遠隔地でのビデオ通話などの機能を利用したヘルスケアパートナーとしての活用を提案。




在宅医療用対話ロボット「anco」

経験豊富なみまもり看護師が、日々の心機能・呼吸機能を24時間確認・評価、さらには緊急時の対応だけでなく、お困りごとの相談や健康増進のアドバイスも行うみまもりサービス「おるけん」を展示(株式会社ワーコン)。


「みまもりナースステーション」で24時間対応。みまもりセンサーと在宅医療用対話ロボット「anco」でみまもり。



在宅医療用対話ロボット「anco」の特徴
「AIエージェント基盤 SPEAK」と接続し、ワーコン独自の問診シナリオによる対話が可能
「AIエージェント基盤 Symphony」と接続し、バイタル測定機器と連携/問診
テレビ電話を活用した遠隔診療が可能
ancoが必要に応じてみまもり看護師に電話をつなぐ




「人間拡張」の遠隔操作ロボット

なお、「人間拡張」をテーマにした特別体験展示コーナーでは、Mira Roboticsが「ugo」(ユーゴー)を展示。残念ながら、デモ作業を行ったり、体験できる稼働展示ではないが、実機を見る貴重な機会だ。詳細を別記事にてレポート予定なのでお楽しみに。

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ロボスタ編集部

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