トヨタ自動車が開発するAIバスケットボールロボット「CUE4」。開発記が新たに公開され、CUE3からCUE4にモデルチェンジしたことに伴い、「自分でボールを掴んでシュート」、そして「走る」ことができるようになった。
特に走る点においては、ビックリするくらいの機敏な移動パフォーマンスを披露した。
スリーポイントコンテストに挑戦
フリースローで精度を向上させてきた「CUE4」の次の目標は「今シーズン中にスリーポイントコンテストに挑戦」すること。
スリーポイントコンテストとは、バスケットボールの本場アメリカのオールスター戦の前などに開催される競技で、「各選手が1分間に5か所からそれぞれ5本ずつシュートして合計点数を競う」というもの。つまり、移動できなければ話にならない、というわけ。
更には、「CUE3」はゴールまでの距離や角度の計算のため1本のシュートをうつのに約15秒かかっていた。これもお話にならない。
ところが、Bリーグオールスターゲームに「CUE4」が正式に選出され、スリーポイントコンテストでパフォーマンスを披露する機会を得たという。
CUE4の開発チームは2019年4月から、スリーポイントコンテスト挑戦に向けた課題を洗い出していった。開発記では次のように語られている。
その他移動姿勢の制御やロボットの軽量化など様々な課題解決に向けて、CUE4はセンサーや体内の骨格から人工知能のアルゴリズムまで全てを一から見直して開発された。
そして迎えた当日の「CUE4」の雄姿がこの公式動画だ。
■最先端の AI テクノロジーを結集したバスケットボールロボットCUE4が世界初3ポイントコンテストに挑戦!
さすがに成功率100%というわけにはいかないが、ついにケーブルを廃して移動機能も手に入れた「CUE4」の今後の進化に期待したい。
応援しているぞ「CUE4」!