関通がピッキング機構付きのAGVを導入へ inVia Robotics、早稲田大学吉本研究所と産学連携
株式会社関通は今後のeコマースの規模拡大に対応するために、「inVia Robotics」が提供するピッキング機構を持つ、自動運搬車「AGV(Automatic Guided Vehicle)」を導入する。inVia Roboticsと基本合意した。早稲田大学 吉本研究所も協力する。
inVia Roboticsの導入は、兵庫県の関西主管センター(延床面積:14,700坪)。およそ200台の自律移動ロボットとAI駆動ソフトウェアを含む、モジュール式自動化システムにより、eコマースにおけるセンター運営プロセスを最適化し、生産性を飛躍的に効率化させる取り組みを進める。
伸縮する台座とピッキング機構を持ち、高所のラックに置いた荷物を取ることができる。そのため、倉庫への格納、補充、在庫管理精度向上にも効果があると見込み、システムの最大活用に向けて今後協議を継続する方針だ。
また、最適な在庫保管、補充、inViaの最適な稼働システム導入において、早稲田大学創造理工学部経営システム工学科吉本研究所もチームメンバーに加わっている。
システム工学分野のうち、「物流の効率化」「施設計画の効率化」「サービスの効率化」という3テーマを研究し現場での実践的な研究テーマが多い。「物流の効率化」では、倉庫内の作業効率化や小売店への配送効率化の技法を開発。「施設計画」なら、工場のどこに何をどう配置すれば生産性が上がるのか施設の設計を検討している。実際の企業との共同研究が多く、また国内外の企業でのインターンシップが豊富なことも特徴です。
inVia RoboticsとWMSの連携
inVia Roboticsは次世代の倉庫自動化ソリューションを提供するロボット企業。inVia Roboticsのシステムは、モバイルロボットとAI駆動のソフトウェアにより、eコマースビジネスがフルフィルメントセンターを通じて製品をより効率的に搬送する。これにより、生産性と精度が劇的に向上し、労務管理が最小限に抑えられ、従来の自動化に比べてわずかなコストで実現できるという。
関通は、まず社内での導入を行う。日本国内で自社開発WMS(倉庫管理システム)「クラウドトーマス」と連携を行い、クラウドトーマスとinViaの販売に向けた協議を今後並行して継続していくとしている。