PLEN Roboticsは顔認証機能を持つAIアシスタント「PLEN Cube」に遠隔体温検知と自動問診機能を搭載した非接触型「自動健康チェック版」を2020年7月に製品化することを発表した。「PLEN Cube」は従来より「顔認識機能」を装備。更に感染症対策として、センサーによる検温機能と、感染症初期症状に対応した自動問診機能を追加、これらを組み合わせることにより、廉価な機器での顔認証の入退室と健康管理を行うことが可能になる。
医療、介護などエッセンシャルワーカーの職場の感染症対策に貢献する。
製品化のため、2020年4月27日から大阪滋慶学園の協力のもと、大阪ハイテクノロジー専門学校にて「PLEN Cube」健康チェック版の実証実験を行う。
■動画 PLEN Cube健康チェック版
遠隔体温検知と自動問診機能で健康チェック
「PLEN Cube」健康チェック版は、「PLEN Cube」が備える顔認証機能に対話合成による自動問診とサーモセンサーを搭載した拡張ボックスを組み合わせることにより、従業員の体調不良を早期に発見し、職場での感染拡大リスクを軽減する。システムは高額な高精度センサーや特殊なカメラを使わず、シンプルなシステムを採用することで、運用上のコスト負担を軽減、大規模な工事も不要となる。
施設入室時の流れ
まず従業員はアプリケーション経由で顔を登録。施設入室時にPLEN Cubeに顔を向けることで顔認証によって登録者の確認を行う。その際に、検温と問診からなる健康チェックも行う。
サーモセンサーによる検温により、平熱との乖離を計測、熱が高くないかを確認する。多くの感染症は発熱以前に喉の痛みやだるさなどの自覚症状を伴う。そこで、同時に一問一答式の問診を行い、体温測定に加えて初期症状の捕捉を行う。異常が認められた場合は、検査勧告が通知される。
顔認証と健康チェックを組み合わせることにより、健康状態の把握とそのデータ化までの時間を自動化し、対応の迅速化と記録漏れ、ミスを防止する。収集した健康情報はクラウドで閲覧可能。
現在「PLEN Cube」は深圳(中国)の工場で量産作業中。完成した「PLEN Cube」健康チェック版のテスト機は、4月27日より大阪滋慶学園グループの大阪ハイテクノロジー専門学校で実証実験を行う。その後、検証及び改良を経て7月にβ版100台の販売を予定する。
「PLEN Cube」健康チェックβ版の価格は、PLEN Cube 本体+拡張ボックスと月額サービス料を合わせた約10万円〜。月額サービス料は顔情報登録人数、問診項目数により変動する。
PLEN Cube 本体+拡張ボックス:9万8千円〜(税別)
月額サービス料:5千円〜(税別)
※月額サービス料は、顔情報登録人数、問診項目数により変動する。
PLEN Roboticsについて
PLEN Roboticsは日本で10年以上にわたり小型ロボットを開発してきた株式会社プレンプロジェクトを経て、2017年7月にロボティクス、通信、人工知能技術を実用的なアシスタントサービス/IoTデバイス化するために設立された。AIアシスタント「PLEN Cube」を通じて人々の生活を効率化し、接客業務の自動化・キャッシュレス化を目指し、社会課題である人手不足の悩みを抱える企業をサポートしていく。
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