PLEN Cube、5月開業予定の新ホテルで接客業務を自動化へ ホテルサービスのJARVISと共同開発

PLEN Roboticsは、同社が開発したIoT技術による顔認証の機能をベースとしたAIアシスタント「PLEN Cube」の導入に向けて、株式会社JARVIS(ジャービス)との共同開発に合意したことを発表した。
現在、日本の「顔パス(顔認証)」技術は、コンビニエンスストアや銀行、イベント会場、テーマパークなど様々な分野で活用されている。この技術は、主に顧客行動のデータ収集や分析、不正を防ぐためのセキュリティ強化を始め、利便性や利用者満足度の向上といったキャッシュレス決済手段としても役立ちはじめている。一方で、2020年に向けて相次ぐ建設ラッシュからホテル業界の景気が良く、需要に対する人手不足が社会問題として深刻化している。
今回の共同開発では、JARVISが今年の5月に自社ブランド第一号店として東京京橋に開業予定のホテル「an/other TOKYO」に、AIアシスタント「PLEN Cube」を設置することからスタートする。
ここでPLEN Cubeを通じた顧客行動のデータ収集・分析・通信・システム制御のみならず、接客業務の自動化、顧客行動のデータ化を行い、AIやIoT技術による「顔パス」技術によるサービス注文や決済を完結するサービス・システムを構築していく狙いだ。
また最新技術によって可能となるサブスクリプション型サービスメニューを開発し、今後展開するホテル群にも導入を進めていくとしている。
「PLEN Cube」は、AI技術をアシスタント・サービスにする小型の箱型ロボット。一辺が約7.5cmの立方体で、手のひらに乗る小型サイズでありながら、カメラ、スピーカー、マイクの機能を有しており、過去にクラウドファンディングサイト「KickStarter」にておよそ900万円を調達している。
さらにフェイストラッキングや音声認識などの最新テクノロジーを搭載している。個人を顔で認識しトラックする「Real-time face tracking機能では、チェックイン・問診・会員カード・チケット・スタンプチェックなどの定型業務を「顔パス」に置き換えることを目指す。
PLEN Cubeはこれまでにも、顔認証機能を利用したサブスクリプションサービスの実証実験や、変なバーで顔認識技術を活用した接客を行なっている。
ハウステンボスの変なホテル3期棟が目指すは「キャッシュレス化」 ロボット「PLEN Cube」が活躍
小型ロボット「PLEN Cube」がカフェで顔認証 コーヒーサブスクリプションの受付自動化へ
PLEN Robotics、医療・介護・ヘルスケア分野で医療機関向けAI・ロボットソリューション開発のシャンティ と業務提携
人に寄り添う小型アシスタントロボットの実現を目指し、「PLEN Cube(プレンキューブ)」を生活支援サービスで活用
この記事を読んだ人におすすめ
関連する記事はまだありません
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也
横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。