Amazonが「スマートスピーカーに関する調査」を実施 認知度は50% 期待していた機能と使ってよかった機能、将来期待の機能は?

Amazonは日本全国の20~69歳の男女1,034名の一般生活者と、スマートスピーカー利用者の男女587名を対象に「スマートスピーカーおよび音声アシスタントに関する調査」を実施し、その結果を公表した。(画像はAmazonブログday oneから引用)

調査結果では、一般生活者のスマートスピーカーの認知度は5割、一般生活者でスマートスピーカーを利用する男女の割合も50%ずつとなった。また、利用者の約7割は「音楽再生」や「アラームやタイマーのセット」に加え、「外出先からの操作」「音声での家電操作」に満足。同じく利用者の75%が「家事や育児をしながら天気予報を確認するなど、「ながら作業」ができるようになった」ことを実感。利用者は将来の暮らしへの期待感として、あらゆるものが音声で操作でき(80%)、高齢者や子どもの見守りが容易になる(69%)ことに、期待を寄せていることが分かった。トレンド評論家の牛窪恵氏は「家族との会話の醸成や離れた家族とのコミュニケーション利用に期待が高い」と分析している。


サマリー
・約7割が「音楽再生」や「アラームやタイマーのセット」に利用、「外出先からの操作」「音声での家電操作」に満足
・75%が「家事や育児をしながら天気予報を確認するなど、「ながら作業」ができるようになった」と実感。
・あらゆるものが音声で操作でき(80%)、高齢者や子どもの見守りが容易になる(69%)暮らしへの期待感が高い
・トレンド評論家の牛窪氏が分析、「家族との会話の醸成や離れた家族とのコミュニケーション利用に期待が高い」


スマートスピーカーの認知度は5割

知っているスマート家電について一般生活者に尋ねたところ、ロボット掃除機(64%)、スマートスピーカー(50%)、スマートウォッチ(45%)、スマート照明(28%)、スマートテレビ(28%)の順で認知度が高いこと分かった。


利用者の男女比は男性64%

スマートスピーカーを利用している男女の割合は、男性64%、女性36%。利用者のうち48%が子どものいる家庭、68%がなんらかの仕事に従事する有職者という実態も垣間見えた。


アマゾンジャパン調べ


利用前の期待度と利用後の満足度

スマートスピーカーの利用前の期待度と利用後の満足度を比較すると、女性の利用満足度が期待度を上回る傾向にあった。最も開きがあったのは40代女性で35ポイント(期待度 55%、満足度 90%)、次いで60代女性の34ポイント(期待度 52%、満足度 86%)、30代女性の20ポイント(期待度 62%、満足度 82%)。このことから女性利用者は利用前はさほど利便性を期待していなかったものの、利用してみると満足していることが分かる。


アマゾンジャパン調べ


期待していた機能、使ってみてよかった機能

スマートスピーカーの利用者に利用前に活用したいと考えていた機能を聞いたところ、上位は音楽を聴く(74%)、天気予報を聞く(72%)、ニュースを聞く(61%)、アラームやタイマーの設定(59%)、時間の確認(53%)となった。


アマゾンジャパン調べ

一方で、利用後に満足に感じている機能は音楽を聴く(78%)、スマホと接続して外出先から操作(76%)、アラームやタイマーの設定(75%)、音声による家電の操作(71%)、ラジオを聴く(68%)といった機能が挙げられた。また、利用前の期待度はさほど高くなかったものの利用後に満足度が高かった機能には、お気に入り写真を投影(67%)、ビデオ通話を利用(65%)、音声操作でネットショッピング(58%)なども挙げられた。


利用して良かった点

利用者にスマートスピーカーを利用して良かった点について聞いたところ、「家事や育児をしながら天気予報を確認するなど「ながら作業」ができるようになった」(75%)、「家事や育児、仕事が効率的にできるようになった」(45%)など、ハンズフリー操作による家事や育児の効率化を挙げる声があった。また、子どもがいる30、40 代女性からは、「子どもの好奇心への刺激になった」(75%)という声もあったという。

一方で、「思っていることと違う回答が返ってくる」 (52%)、「自分の言葉を正確に聞きとってくれない」(44%)、「長文で話しかけると理解してくれない」(39%)といった、音声アシスタントとより滑らかなやりとりを期待する声も挙げられた。


「子どもや高齢者の見守り」や「家族の話し相手」に期待

一般生活者、利用者ともに今後利用したい機能について聞いたところ、30代と40代の女性の約3人に1人が、将来的にスマートスピーカーを活用した子どもや高齢者の見守りに興味があることが分かったという。(30代女性 37%、40代女性34%)。特に子どもがいる30〜40代女性では半数近くが見守り機能への期待感が高く(46%)、またスマートスピーカーに対し、子どもや高齢者との話し相手としての役割(36%)やユーザーに合わせたカスタマイズ機能(28%)を求める傾向にあることが判明した。


子どもがいる家庭で「家族や大切な人との会話のきっかけが増えた」

20代利用者の60%が「スマートスピーカーにより家族や大切な人との会話のきっかけが増えた」と実感し、利用者全体(42%)と比較して高い傾向にあった。小学生以下の子どもがいる家庭でもこの傾向は高く(55%)、スマートスピーカーをきっかけに若年層や家族の間でコミュニケーションが生まれていることが分かる。また、スマートスピーカー利用者の59%が「音声アシスタントへの呼びかけをきっかけに発話することへの抵抗感がなくなった」と感じ、特に30代(69%)と20代(68%)の利用者で高い傾向が見られた。


アマゾンジャパン調べ


将来への期待感

一般生活者の約8割が「あらゆるものがオンラインでつながり、音声で操作できるようになる」(80%)と考え、約7割が「高齢者や子どもの見守りが容易になる」(69%)と感じている。この傾向はスマートスピーカーの利用者ほど顕著で、約9割が音声操作の可能性(89%)や見守り機能(77%)について、期待感を示している。


アマゾンジャパン調べ


スマートスピーカーを通じて「人」の繋がりが発展

トレンド評論家の牛窪 恵氏は今回の調査結果を踏まえ、スマートスピーカーおよび音声アシスタントの可能性ついて以下の通り分析している。

■トレンド評論家 牛窪恵氏による分析
今回の調査では、楽曲再生やアラームの設定といった人気の機能のほか、スマートスピーカーをきっかけに家族で会話が生まれている様子がわかりました。また、離れた場所にいる家族とのコミュニケーション利用に期待度が高い傾向にあった点も、今のように先行き不透明な時代には、より一層見逃せません。一般に、声を介したコミュニケーションは、文字のやり取りに比べ、人間の感性に響きやすいと言われます。またアレクサに「ありがとう」と言うと、「どういたしまして」「またいつでも呼んでください」など、答え(反応)が返ってくる。これだけでも、一人暮らしの方や主婦の方、特に仕事や家庭でルーティンワークを任されることが多い女性は、自己肯定感を抱きやすいのではないでしょうか。今回の調査で20~40代女性の利用満足度が高かった理由も、一つはこうした双方向性にあると思います。

現代はお子様がいる世帯でも、共働きが7割を占め、多忙なご夫婦が多い。また近年は若い世代を中心に、膨大な情報を瞬時にやり取りする傾向が高まっており、「時短」は引き続き、時代のキーワードです。そうした中で「掃除機をかけながら音楽を聴きたい」や、「料理の最中に足りない食材を注文したい」など、「ながら」やマルチタスクの重要性が増しています。調査でも、音声による家電の操作の満足度が71%と高い傾向にあり、声で操作できるメリットが「時短」や「ながら作業」にも貢献する様子が垣間見えました。

今後、スマート家電やスマート自動車、スマート住宅などいろんな物がインターネットで繋がる時代になることは、消費者の皆さんもお分かりになっているでしょう。2025年には、シニアのいわゆる「見守り」関連市場が、2018年比でおよそ2倍(約125億円)になるとも言われますが※、今回の調査では特に30代、40代の女性で、高齢者や子どもの見守り機能への期待が高い様子も、明らかになりました。また、テキスト入力に不慣れなシニアの方自身にとっても、声を介した見守りやコミュニケーションはハードルが低いはず。「音声」または「音声アシスタント」は、幅広い世代にストレスなく使えるという意味でも、間違いなく今後の生活の中心的存在になるだろうと考えています。

同時に、家電や家、自動車はもちろん、「人」ともリアルタイムで、しかも「音声」で繋がれる利便性は、普段テキストやスタンプでコミュニケーションすることが多い若者世代ほど、「付加価値が高い」ことだと感じるでしょう。スマートスピーカーを通じた「人」どうしの繋がりは、多様な世代が様々なメリットを感じながら、より一層発展していくものと確信します。(※出典:(株)富士経済「注目「高齢者」施設・住宅&介護関連市場の商圏分析と将来性 2018」)

■トレンド評論家 牛窪恵氏



世代・トレンド評論家 /立教大学大学院・客員教授
修士(経営管理学)/インフィニティ代表取締役/マーケティングライター
同志社大学・創造経済研究センター「ビッグデータ解析研究会」部員。
日本マネジメント学会、日本マーケティング学会会員。
1968 年東京生まれ。立教大学大学院・博士課程前期修了。
トレンド、マーケティング関連の著書多数。「おひとりさまマーケット」(05年)、「草食系男子」(09年)は新語・流行語大賞に最終ノミネート。
■調査概要
・調査名:「スマートスピーカーおよび音声アシスタントに関する調査」
・調査期間:2020年3月6日(金)~7日(土)
・調査方法: インターネット調査
・調査対象地域:日本全国
■調査対象
・スマートスピーカー利用者587名
20~69歳の男女でAmazon Echoシリーズをはじめ主要各社のスマートスピーカーを現在利用しているユーザー

・一般生活者1,034名
スマートスピーカーの利用有無にかかわらず、20~69歳の男女でアンケートに回答した人
(集計サンプルを人口構成比に合わせて回収)

調査はアマゾンジャパンがウェーバー・シャンドウィック(再委託先 マクロミル)に委託し実施したもの。調査では小数点第1位で四捨五入しているため、合計数値が100%とならない場合がある。なお、調査での「スマート家電」は音声アシスタントを搭載する家電やインターネット接続が可能な家電製品を指す。

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