株式会社トリプルアイズが画像認識プラットフォームAIZE(アイズ)のAPI提供を開始 だれでも簡単にセキュアな顔認識アプリの制作が可能に

株式会社トリプルアイズが、2020年6月10日、画像認識プラットフォームAIZE(アイズ)のAPI提供を開始した。
APIを利用することで、画像内の顔と属性、感情を認識する「顔検出」や画像の顔を特定の人物と照合する「顔認証」などの機能、AIZEの各サービス(AIZE Research、AIZE Biz、AIZE Security)の実装が容易になった。
これにより、機械学習や画像認識に関する知識がない開発者でも簡単に人物認識、顔認識に関するを実装したアプリを開発することが出来るようになるという。

AIZEのAPI概要




AIZEで利用できるサービスとその特徴

AIZEでは画像内に存在する顔画像から年齢、性別、感情などの属性データを検出する顔認識機能、登録済データと比較して顔認証が出来る顔認証機能に加え、AIZEの各サービスを利用することが出来るという。
また、マスクや帽子、サングラス着用といった条件下での人物の同定にも自身を持っている。

AIZEで利用できるサービスは下記のとおりだ。



来客のすべてをデータ化するAIZE Research

店舗内の顧客動向をAIの眼が自動解析して可視化することで精緻な店舗マーケティングを実現する機能。「いつ」「どこで」「だれか」「なにを」していたのかを解析し、マーケティングデータとして活用する。



ストレスフリーな入退出管理AIZE Biz

テレワークや自動検温にも対応した顔画像による勤怠認証システム。「AIZE」を利用すると、表情で人の感情を読み取ることが可能なため、社員の入退室管理と同時に、ストレスを抱えている社員の割合を知ることも可能だ。



あらゆる危機に対処するAIZE Security

AIによる店舗運営の危機管理システム。ブラックリスト機能に掲載された対象者の顔を認識してアラートを出す機能などで、万引き防止や店舗、事務所などのセキュリティコストを低減に利用できる。



また、店舗や事務所などの映像を取り扱う際に懸念されるのがセキュリティ面だが、AIZEはクラウドの最寄の接続ポイントを利用することでエンタープライズレベルのセキュリティとプライバシーが適用される。レイテンシに関しても、この方式により保証されるという。



株式会社トリプルアイズについて

トリプルアイズは、2014年から囲碁AI開発に従事しており、「Raynz」(レインズ)というソフトを社内で強化し、中国で開催された博思杯2019囲碁AI世界大会にて4位を獲得した実績を持つ。
囲碁AIを通じて培われた、独自開発した画像認識技術を応用し「AIZE」を進化させており、対象ごとに最適なAIエンジンを利用して分析することで従来の画像認識プラットフォームより正確なデータを取得することが可能だという。

ABOUT THE AUTHOR / 

梅田 正人

大手電機メーカーで生産技術系エンジニアとして勤務後、メディアアーティストのもとでアシスタントワークを続け、プロダクトデザイナーとして独立。その後、アビダルマ株式会社にてデザイナー、コミュニティマネージャー、コンサルタントとして勤務。 ソフトバンクロボティクスでのPepper事業立ち上げ時からコミュニティマネジメント業務のサポートに携わる。今後は活動の範囲をIoT分野にも広げていくにあたりロボットスタートの業務にも合流する。

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