「IFとTHENの組み合せで簡単にIoTが作れる」ifLinkオープンコミュニティ設立から半年を記念したオンラインイベントを開催

一般社団法人ifLinkオープンコミュニティは設立から約半年を記念し、オンラインイベント「ifLink Open Community Festival 2020 Summer」を8月31日に開催したことを発表した。

同イベントではコミュニティのプレミアム会員である、アルプスアルパイン株式会社、アーム株式会社、株式会社デンソー、Global Mobility Service株式会社、KDDI株式会社、SOMPOホールディングス株式会社、ソフトバンク株式会社、東京ガス株式会社、株式会社 東芝などをはじめ、100社を超える会員が参加し、20個のコラボレーションプロジェクトから活動成果の発表を行うと共に、一般登録を含め参加登録者は1100名、瞬間最大視聴は650名を超えた。(アーカイブ動画は記事最後に掲載)


IFとTHENの組み合わせで簡単にIoTが作れる

​オンラインイベントは「ifLinkは、IFとTHENの組み合わせで簡単に自分でIoTがつくれます」という島田代表理事の一言から始り、「モジュールが用意されていてレゴブロックみたいに誰でもつくれるのでつくる速度が10倍に、プログラミングを知らない人でもできるのでつくる人は100倍に、その掛け算によって生まれるIoTソリューションは1000倍になります。みんながIoTをつくれる世界です。そのためにifLinkのオープン化を進め、現在、100社以上の会員が集まりました。ここに、みんなで一緒にやることの楽しさがあります。みなさん、今日はいろんなものを楽しんでください」との挨拶が行われた。


島田代表理事のオープニングコメント

アーカイブ配信からキャプチャ

アーカイブ配信からキャプチャ

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続いて理事ifLinkディレクターの吉本武弘氏から「ifLinkプラットフォームの機能と展望」と題したifLinkに関する最新情報やビジョンが示された。


アーカイブ配信からキャプチャ

アーカイブ配信からキャプチャ

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クロストークセッションでは「オープンなIoT×ifLink コミュニティが生むこれからのビジネス」をテーマに、会員企業であるデンソーの安保 正敏氏、ソフトバンクの北山 正姿氏、Global Mobility Serviceの長澤 亮氏、東芝デジタルソリューションズの岡田 俊輔氏の4名をパネリストに迎え、今まではつながっていなかったモノやサービスを自由に組み合わせるオープンなIoTと、多彩な人々がその枠を超えて新しいユーザー体験を高速に共創する日本発のオープンコミュニティの本質的な価値やこれから生み出したいビジネス像について、“オープン”に対話をした。


クロストークセッション




プレミアム会員がifLinkを活用したアイデアを発表

ifLinkオープンコミュニティでは「だれもがカンタンにIoTをつかえる世界」の実現を目指して、イベントまでの約100日の間に約100社の会員がさまざまなコラボレーションプロジェクト活動を行ってきた。その中の「ビストロifLink」と称したプログラムでは、プレミアム会員が出した共創テーマに対し他会員が提案した約300のアイデアの中から、ifLinkを活用して試作するアイデアと共創する仲間を選定し、それらのアイデアを短期間で形にした。今回のイベントでは、その活動の一部を成果として発表。


プレミアム会員からの「ビストロifLink」成果発表

その一例として、With/Afterコロナにおけるこれからの働き方やオフィスの在り方等をユーザー視点で描いたソリューションアイデアや、車とホテルのサービスや車と住宅設備等をifLinkでつなげることによる新しいユーザー体験のデモンストレーション、オープンなIoTが普及した世界のセキュリティリスクを表現した上映会、IoT×保険×スマートファクトリーのサービスアイデア、身近な社会課題の解決アイデアやエンターテイメント性を取り入れたifLink活用例のデモンストレーション等が発表された。


ifLinkにつながるモジュール例

ifLinkにつながるモジュールのデモ展示

その他の成果発表としては、ifLinkとつながるようになった約90個の会員の製品やデバイスの情報を掲載するWebサイト「モジュールバンク」の紹介や、アカデミック会員である学校法人岩崎学園で行われたifLinkオオギリ(どんなシーンで・誰が・どんな困りごと?お題を決めて、IoTで解く)で学生が考えたアイデアや活動成果の紹介のほか、ifLink×オープンな活動テーマで会員同士が呼びかけあい法人の垣根を超えてアイデアの共創や試作を協調して行う「ブカツ」から9つの部活動の紹介が行われた。


ブカツのデモ展示

また、Remoというオンラインカンファレンスツールを活用して参加者が自由に各ブースを巡れるバーチャル展示会場をWeb上に設置し、会員による「ブカツ」の詳細紹介や参加者との双方向コミュニケーションも行われた。


ビストロifLinkのデモ展示

イベントの開催の無事終了にあたり、理事コミュニティディレクタ―の千葉恭平氏は「ifLink オープンコミュニティは、今後もコラボレーションプロジェクト活動の更なる進化と拡充を目指して第2期の活動をスタートします。モジュールバンクやレシピサイト(ifLinkモジュールをIFとThenで組み合わせた使い方(レシピ)を登録して共有し、活用する会員専用のWebサイト)の運営を活性化することでifLinkによるマッチング促進を目指すとともに、ifLinkオープンコミュニティの趣旨に賛同し、仲間となってくれる新たな会員が今後も益々増えてくれることを期待しています」と述べた。

ifLink オープンコミュニティでは今後も“だれもがカンタンにIoT をつかえる世界”を目指し、より多くの人達と共に、ifLinkの普及と新しいユーザー体験を共創してくことを目指す。

<アーカイブ動画>

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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